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乳児のインフルエンザ予防接種

インフルエンザの予防接種は6ヶ月以降なら接種可能とされていますが、医師によって判断は様々なようです。

おっぱい飲む赤ちゃん

2020/12/23

冬になると毎年インフルエンザが流行の兆しを見せるようになります。特に1歳に満たない乳児は、免疫力や体力面で心配です。

インフルエンザ対策には予防接種が有効ですが、乳児のインフルエンザ予防接種に関しては、1歳に到達するまでは控える判断をする医師が多いようです。ただし、生後1歳未満の乳児への予防接種が禁止されているわけではありません。

インフルエンザ予防接種は生後6ヶ月から可能

インフルエンザの予防接種は6ヶ月以降なら、接種可能とされています。でも、医師によって判断は様々なようです。たとえば、3種混合を済ませたらすでに抗体がつき始めていると判断して、インフルエンザの予防接種も可能だと考える場合もあります。

逆に、0歳児は免疫力が未発達なので余計な予防接種をしないと考える場合もあります。これはかかりつけの医師とよく相談して、赤ちゃんに対するメリット、デメリットを確認する必要があります。

生後1歳未満でのインフルエンザ予防接種を受ける理由

インフルエンザの予防接種を0歳で接種するメリット、デメリットは、乳児によって異なります。保育園や人ごみの中に行くことの多い乳児に対して、インフルエンザの予防接種を行うことは他人からの感染を防ぐためです。

他人や周囲から空気感染する確率の高い生活を送っている乳児にとっては、毎日の感染防止が重要です。3ヶ月の赤ちゃんでインフルエンザの予防接種が必要だと感じる家庭は、赤ちゃんが人ごみやほかの子どもと接する機会が多い傾向にあります。月齢に関係なく予防対策をしたいという考えも見受けられます。

乳児のインフルエンザワクチンの有効率は50%にも満たないと考えられています。つまり、インフルエンザを防ぐために1歳未満の乳児が予防接種を受けても、確実にインフルエンザに感染しない確約はないことも確かです。

そしてワクチンによる副反応で発熱などの諸症状が起こるかもしれないという2点も忘れないでください。この2点の注意事項が、0歳児にインフルエンザ予防接種を受けさせるかどうか決めるときに、大きな分かれ道になります。

乳児へのインフルエンザ予防接種はデメリットだけではありません。ワクチンによって、もしもインフルエンザウイルスに感染しても症状が軽くなる可能性も高くなります。このことからも、1歳未満の赤ちゃんでインフルエンザに感染しやすい生活を送る場合は、デメリットと背中合わせでメリットもあるのです。

生後1歳未満でのインフルエンザ予防接種を避ける理由

自宅で過ごすことの多い乳児は、外出先での空気感染よりも室内での家族間の感染が心配です。でも、無理に外出することがないのならば、インフルエンザの予防接種は受けさせないで家庭で予防対策を行う方法もあります。この場合は、乳児に予防接種しない代わりに一緒に暮らしている家族が予防接種を受けることで、家庭内にインフルエンザウイルスを持ち込まない協力が大切です。

乳児は抗体や体の機能が未発達な部分がまだあります。1歳未満でインフルエンザの予防接種を受けない理由には、副反応で発熱やじんましんが出るデメリットを避けたい、外出を控えることや家庭での予防対策が可能ならば、わざわざ予防接種でワクチンを体内に入れたくないという点があります。

インフルエンザワクチンを体内に入れないデメリットは、インフルエンザに感染した時の症状の程度です。ワクチンを接種すれば必ず症状が軽いとは決まっていませんが、軽くなる傾向があることは確かです。つまりインフルエンザワクチンを最初から接種していない場合は、症状が軽くなる確率が接種済の時よりも低くなるケースがあるのです。

インフルエンザワクチンを接種できる量が少ないこと、副反応があること、あまり人ごみに行かないので感染の心配が少ないこと等を、各家庭にあてはめて予防接種の必要性がどこまであるのか考える必要があります。

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