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赤ちゃんのしもやけ

赤ちゃんのしもやけの原因と、どんな時に注意した方が良いのか、身近な例をあげてわかりやすく解説します。

赤ちゃんと指切りするママ

2020/12/23

冬のしもやけに注意

しもやけ(霜焼)と聞くと、ちょっと昔に手のひらや顔を真っ赤にしている子どもを連想しますが、それは未だに変わっていません。あまり聞かなくなったものの、気温の低い季節はしもやけに注意してください。

ちょっとしたことで赤ちゃんの肌は、しもやけになってしまいます。赤ちゃんのしもやけの原因と、どんな時に注意した方が良いのか、身近な例をあげてわかりやすく解説します。

どうして、しもやけになるの?

しもやけになる原因について、わかりやすく説明します。しもやけは、寒冷の刺激や影響を受けて現れます。寒くなると体の筋肉が緊張して血行が悪くなるので、指先や足先への血のめぐりが特に悪くなります。これが、しもやけの始まりです。

冬は昼間は暖かいのに、朝晩は一気に冷え込みます。肌は急な気温低下で一気に表面の体温も奪われます。私たちが寒いと感じる時には、すでに体は冷えています。

体が冷えると血行が悪くなります。ここで、気がついて体を温めると、体内の血の流れは復活しますが、しもやけになりやすい指先や足指への血流の復活は遅いのが難点です。以上が、気温が原因となるしもやけ原因です。

もう1つのしもやけ原因は、肌の表面温度の低下です。暖かい室内でも、食器洗いを冷水でしていると指先が赤くなります。これも多くは、しもやけです。

指先が濡れていると、水分の蒸発で皮膚表面の熱が奪われます。でも、赤ちゃんは食器洗いもしないし、冬場はなかなか冷たい水で遊ばせることもありません。

そのため、2つ目の原因は赤ちゃんと無関係に思われがちですが、実はそうでもありません。赤ちゃんは指しゃぶりで常に指が濡れていることがあります。これは、ママの食器洗いで濡れた指先と同じような状況なのです。

しもやけになりやすい部位

どうして手足の先から、しもやけになりやすいのかというと、手指や足の指は四肢末端といって血管が細いからです。血行が悪くなると、細い血管へ更に血が息届かなくなってしまうのです。

太い血管の目立たない耳や鼻先も同じく、しもやけになりやすいです。逆に太い血管がある首や腕、太ももは血液の流れが良いので、しもやけになりにくいのです。

しもやけの症状

こんな症状があったら、しもやけを疑ってください。しもやけになる時は雪山や、寒い日の外出だけではありません。そんなに寒い日に外出していなくても、しもやけになることは充分考えられます。

赤ちゃんは、声に出して症状を訴えられないので、ママが観察してあげてください。赤い水泡や、皮膚の赤みと腫れがいつまでも続いている時は、皮膚科に相談してください。しもやけの場合は何度もしもやけを繰り返して、皮膚が痛むことが心配です。

指しゃぶりから、しもやけ

赤ちゃんは指や手をすぐに口に持っていきます。これは、自分の指だけど「動くおもちゃ」と見ているからです。ここから、様々な物への興味を持ったり、五感を活用していくので、止めさせる必要はありません。でも冬は、濡れた指でしもやけになることが心配です。

寒い日のお出掛け時は、手指が濡れたら水分を残さないように優しく拭きとってあげましょう。何度も強くこすると、薄い皮膚が傷ついてしまいます。優しくポンポンと水分を吸収させるようにします。

赤ちゃんは指を何本も口に入れるので、指先だけではなく、指と指の間にも注意してください。赤ちゃんの指と指の間は、くっついていることが多く、空気が入りにくいので蒸れやすいので気がつきにくい場所です。

靴をはいているのに、しもやけ

赤ちゃんは靴や靴下をはかせていても、しもやけになってしまいます。実は大人にも同じことがあるので、ママも気をつけてください。

雨の日のお出掛けは、靴や靴下が湿ってしまいます。そのまま気温の低い場所にいると、ぬれた皮膚表面の気温も下がっていきます。冷たく濡れた皮膚が、冷たい水に浸った時の指先と同じ状態になるのです。

靴や靴下をはいていても、濡れた状態で気温の低い場所にいたら温まるどころか、しもやけになるかもしれないと考えてください。

手袋をしているのに、しもやけ

赤ちゃんの手袋やミトンは、顔のひっかき傷を予防したり、寒い日のお出掛け時の防寒にも役立ちます。手袋やミトンをする前に、手指を乾燥させてもしもやけになる場合があります。

赤ちゃんは汗っかきなので、手袋やミトンをしただけでも手のひらがじんわり汗ばんできます。どんなに寒い日のお出掛けでも、手袋やミトンをはずすと手のひらが湿っていることがあります。時々、手袋やミトンをはずして空気をあててあげましょう。

もっと詳しく、しもやけについて解説しています:e-育児「しもやけ」

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