パパが育児参加をしない家庭では、その理由を考えてみましょう。不満や悲観的になる前に、ちょっと一呼吸いれてみましょう。
2020/12/23
パパが育児参加をしない家庭では、その理由を考えてみましょう。どちらかの要望を押しつけることが育児に対するストレスになりがちです。強要されると育児参加しにくいのもパパの本音です。ママは、不満や悲観的になる前に、ちょっと一呼吸いれてください。
こんな言葉を言っていませんか?
「こんなことも知らないの?」
「これくらい知っていて常識でしょう」
ママにとっては当たり前の育児の常識が、パパにとっては常識とまでいかない場合もあります。
やっぱりママは毎日ずっと赤ちゃんと一緒にいるので些細な表情や泣き声の変化にも、いち早く気がつきます。
一方、男性は「赤ちゃんがどれだけミルクを飲むものか」「泣いたら飲ませて良いのか」など基本的な知識もないパパも多くいます。それもそのはず、ママは出産後すぐに産院で指導を受ける機会もありますが、パパにはありません。
育児雑誌も多くはママ目線のページです。パパにはちょっと開きにくいページもあります。だから、ママにとっては「もう常識でしょ」と思っている赤ちゃんの様子やお世話方法も、パパにとっては「まだまだ未知の世界」だったりします。
こんな言葉を言っていませんか?
「これぐらいは、やってほしい!」
「これはパパのやるべきこと」
「パパがやって当たり前」
育児に限った事ではありませんが、何事も強要されてしまうと不快感を感じるものです。
例えば、子どもは「宿題は夕食のあとでやろう」と積極的に計画を立てていたにも関わらず、親から「夕食までに宿題をしなさい」と言われてしまうと、せっかく計画立てていたけれど宿題をやることが嫌になってしまったりします。そんな経験ありませんか?
せっかく自分なりに考えて予定していることも、他人から急かされたり、やるきがないと指摘されると積極的になれなくなってしまいます。やる気の矛先を折られてしまうんです。
大人になっても同じことです。もし、上記のセリフを言いたくなったら、パパからアクションを起こすまでもう少し待ってみてください。
こんな言葉を言っていませんか?
「○○さんのパパを見習って」
「よそのパパは、もっと育児に協力的」
育児を夫婦で協力していくことは当然ですが、各家庭でパパの役割とママの役割は違います。
また、ママが思っている役割分担とパパが考えている役割分担の内容にも誤差があります。例えば、ママは「夜中に赤ちゃんが泣いたらパパにも手伝ってほしい」と考えていても、パパは「日曜は育児に徹しよう」と平日は仕事に集中しているのかもしれません。
どちらにしても、誰かと比べられるのは気分が良いものではないですね。不快になったり、傷付くことがあります。良いところや助かっていることに注目してみましょう。
今でこそ「育メン」「パパの子育て」といった言葉が使われていますが、まだまだ育児雑誌やサイトも女性目線の記事が多いのも事実です。
男性が育児参加しやすい環境や、男性目線で作られている抱っこひもやバギーもありますが、「やっぱりちょっと恥ずかしい・・」と思うパパもいます。
育児をしたくないとか、赤ちゃんのお世話をしたくないと考えているのではなく、育児をしている自分を見られることに慣れていないのも原因でしょう。
そんな気持ちのあるパパには、外ではなく家庭内でできることをお願いします。おむつ交換のときの、おむつの準備など簡単なことからお願いすると違和感なく慣れてもらえます。
意外と重労働の沐浴や、お風呂上がりに体を冷やしやすい入浴をパパに任せている家庭もあります。
外出時は、抱っこひもよりはベビーカーのほうが馴染みやすいようです。ただ、今はパパが使用することを前提に作られている抱っこひももあるので、夫婦で育児用品を見てください。
育児は新生児期や、授乳期だけではないので割り切って、もっと歩くようになって公園に行く時に任せるなど、長い目でパパの育児を見守りましょう。
赤ちゃんが生まれて父親になるということは、家族を養ったり、何かあった時には守ってあげたいと考えると、それまで以上にプレッシャーを感じてしまうこともあるようです。
そんな時は、赤ちゃんのお世話をすることだけではなく「赤ちゃんを養って育てていく」という父親としての使命を感じているかもしれません。