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あせもを作らないコツ

汗っかきの赤ちゃんと、あせもは切っても切れない関係です。肌に汗を残さないことが、1番のあせも対策です。

水分補給する赤ちゃん

2020/12/23

赤ちゃんのあせもを作らないコツを、やさしく紹介します。汗っかきの赤ちゃんと、あせもは切っても切れない関係です。肌に汗を残さないことが、1番のあせも対策です。

汗を吸収しやすい生地

あせも分布図

赤ちゃんの下着や衣服、寝具は汗を吸収しやすい素材を選びましょう。素材によっては汗を吸収しても、通気性が悪くてあせもが発生する場合もあります。

もっとも汗をかくイメージの強い春~夏は、綿やガーゼが吸水性に富んでいます。綿やガーゼ素材は家庭でも洗濯しやすいので、汗をかいたらどんどん交換してあげましょう。

タオルも吸水性があるからパイル生地も良さそうに見えますが、汗ばむ時には不向きです。タオル等のパイル生地は汗を吸水しますが、通気性には乏しいので汗を放出するときの妨げになり、汗ばんだ肌と服の間の蒸れた空気を密閉してしまいます。

新しい下着や衣服を着せるときや、新しい寝具カバーを使うときは、先ずぬるま湯で洗って生地を柔らかくしてください。

ノリがついている場合は、形は崩れませんが汗を吸収しにくいので洗い落としてから使用しましょう。ひと手間かかりますが、これだけでも吸水性が変わります。

ゴムが窮屈すぎないかチェック

赤ちゃんに多いウエストや袖部分のゴムが、きつくないか見直してください。どんなに吸水性に優れた生地でも、ゴムで締め付けている部分の肌は窒息状態です。

特に衣類は一度着たら数時間はそのままなので、汗をかいた部分も放置しがちです。

ゴムのあたる部分の肌を見て、ゴムの跡がついているようなら少し緩めにしてあげましょう。赤ちゃんの肌は柔らかいので幅広のゴムで跡がつくときは、それよりも細いゴムも試してください。

見落としやすいのは、パフスリーブなど可愛らしいデザインの袖口、靴下の履き口です。ウエスト以外にもゴムが当たっている部分に注意してください。

同じようにオムツのゴム部分もきつすぎないか、サイズ確認してください。オムツは吸水性が高いので汗を吸い取ることはできますが、水分を外に漏らさないようにゴム部分がしっかり補強されています。

この補強が裏目に出ると、肌を密閉してあせもを作りやすくしてしまうのです。オムツ交換のときは、ゴムのあたる部分の汗や汚れも拭いてあげてください。

通気性のある服

汗をかいた肌表面は火照ったり、汗の水分でべたついています。この肌表面の熱や残りの水分が、密閉状態だと解消されません。だから肌と衣服の間には空気の入れ替えのできる空間が必要です。

大人でも、気温が高くて汗をかいた肌にぴったり張りつく服は窮屈ですね。赤ちゃんも同じで、汗っかきな肌にフィットしすぎる服だと、肌表面が呼吸できません。

あせもが発生しやすい時や、あせもが発生し始めた時は通気性のある衣服を選びましょう。

内側・裏・しわに注意

あせも

あせもは骨ばった場所よりも、肌の柔らかい部分に発生します。赤ちゃんは基本的に、どこの肌も柔らかいので全身に気をつける必要があります。特に注意したいのは肌の内側・裏側・しわのある場所です。

内側・・・太ももの内側、二の腕の内側、手のひら等。
裏・・・耳裏、首から後頭部にかけて、肘(ひじ)裏、膝(ひざ)裏、足裏。
しわ・・・首のしわ、手首、足首、足の付け根、腕の脇周辺。

どれも、パパやママが指で広げないと全体がチェックできないほど肌がやわらかくて、しわや窪みのできやすい場所です。

顔やお腹は頻繁に見て、あせもに早く気がつきます。でも、こうした見えにくい場所の汗を放置しないことが、あせもを広げないコツです。赤ちゃん自身にはできない予防対策なので、保護者が助けてあげましょう。

毎日肌を洗い流す

あせも対策

あせもは肌の汗腺や表面の汚れが残っていることが原因です。常に肌を清潔に保つことで、あせもの発生する原因を減らしてあげましょう。

汗を肌に停滞させないように拭きとるだけでは、肌の表面をこすってしまいがちです。可能な限り、洗い流してください。

特にあせもが発生している部分は、拭きとるときの刺激で患部を傷つけやすいのでシャワーで汚れを流すほうが安心です。

シャワーの湯温についても説明します。汗を沢山かく暑い季節、大人の場合は熱いシャワーでサッパリしたい時もありますが、赤ちゃんの場合は38~39度程度で大丈夫です。

洗い流すときは、耳の後ろや首回り、手足首のくびれ部分を手で広げてください。しわの中に皮脂汚れが停滞しています。

外出先では、ちょっと水分を多めに含んだタオルで肌を拭いてあげます。あまり固く絞ったタオルだと、肌に強い摩擦をおこします。水分を多めに含んだタオルで軽く拭きとってから、そのタオルをしっかり絞って濡れた肌の上をポンポンと軽く叩いて、不要な水気を吸いとりましょう。

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