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生後1ヶ月育児の悩み

生後1ヶ月の赤ちゃんは、へその緒が取れて生まれた時よりもふっくらする頃です。でも授乳も睡眠もなかなかリズムがつかめません。

ミルクを飲む赤ちゃん

2021/01/07

生後1ヶ月赤ちゃんの育児で悩むこと、困ってしまうこと、心配なことの例を挙げて対処方法を考えました。ママが気を付けたいことも、わかりやすく紹介します。生後1ヶ月の赤ちゃんは、へその緒が取れて生まれた時よりもふっくらする頃です。でも授乳も睡眠もなかなかリズムがつかめません。

唇にタコができた

吸いダコ

赤ちゃんの上唇に、ぷっくり丸いタコができることがあります。赤ちゃんの上唇の下側中央にできることが多いようです。

生後1ヶ月頃の赤ちゃんは授乳回数が多いので、授乳のたびに「痛くないのかな?」と心配になりますね。

授乳回数が多い時期にできるのは「吸いダコ」といって、赤ちゃんが一生懸命母乳を吸いだそうとしているとできるタコです。もうちょっと授乳に慣れると、自然とできなくなります。

上唇に吸いダコができる原因の1つは、赤ちゃんが授乳時に口を開けた時に、上唇が内側にめくれたままになってしまうからです。

この唇の形は、言って治せるものではないので様子をみてあげてください。やがて、ポロっと取れて落ち着きます。授乳時の唇の形が変わらない場合は、また同じところに吸いダコができます。

吸いダコを無理にはがそうとしたり、触らないで大丈夫です。あまり指でいじると、逆に唇の皮が炎症をおこしたり腫れて痛くなってしまうので、授乳後は清潔を心がけてそっとしておきましょう。

赤ちゃんの顔にひっかき傷

赤ちゃんの顔にひっかき傷をみつけるママは、少なくありません。頬や鼻の頭、眉間に短い傷ができているのです。初めての傷にヒヤッとしてしまいます。

生後1ヶ月の赤ちゃんなら、まだ手指を赤ちゃんの思い通りに動かしていないはずなのに、自分の顔を叩いたり指で引っ掻いているように見えます。

でも、なぜか目を傷つけたりはしないんです。赤ちゃんは、顔がムズムズしたり痒くて手を動かしているのですが、まだ上手に手指をコントロールできないので掻きたいだけなのに、爪で傷をつけてしまうのです。

傷をつけない為に、赤ちゃんの爪は短いか確認してください。傷ができてしまうのを予防するには、手にミトンをしてあげます。季節によっては、ミトンをすると手が蒸れてしまうデメリットもあります。

いつも同じ方向をむいている

赤ちゃん

生後1ヶ月経って、「そういえば、いつも同じ方向を向いて眠っている!」と気がつくことがあります。頭の形が悪くなりそうで、ちょっと気になってしまいますね。

いつも右を向いている赤ちゃんは、右耳側が常に平たくなっている気がしてしまいます。左側は形がよいのに、右側はふくらみのない形になりそうで心配になります。左側を向いている赤ちゃんも同じように左耳側の頭部が平たくなりそうで心配になってしまいます。

仰向けに眠っている赤ちゃんは、ドーナツ枕等、赤ちゃん用の枕を使用することで後頭部が平たくなることを防ぎますが、それでも後頭部が平たく感じる赤ちゃんもいます。髪が生え揃っていないと、余計に形が目立って気になるものです。

赤ちゃんは、新生児から生後3ヶ月くらいは首が発達中で、まだ頭を支えきれません。だから、抱っこをすると首が不安定で、左右どちらかに首をかしげているようなポーズをとります。

布団に寝かせた場合も同じで、自分では首を動かすことができません。生後3ヶ月頃から首がすわると、だんだん左右の頭の形のバランスが整いはじめます。髪が肺揃い始めたら、もっと自然な形に見えます。

やがて、寝返りをするようになると、赤ちゃんは眠っている時も起きている時も自由に重心を移動させるようになるので、「右側ばかり向いている」「左側ばかり向いている」という姿は生後3ヶ月頃までだと考えてください。

睡眠時間が不安定

生後1ヶ月では、まだ新生児期と似たような1日を送ると考えてください。1ヶ月では、まだお昼寝時間が定まったり、夜は起きずに眠ってくれるなんてことは、ほぼ無いと思っておきましょう。睡眠時間が不安定でも大丈夫です。

低月齢の頃は、授乳時間を3時間おきと考える育児書も多いのですが、これは理想の目安です。つまり授乳間隔がもっと短くなることもあるので、睡眠だって長く取れなくなります。

生後1ヶ月では生活リズムも試行錯誤が当たり前です。眠くなったら、常にたっぷり寝かせてあげることのできる環境を心がけてください。

ママが今から気をつけておきたいのは、昼夜の区別をつけることです。まだ赤ちゃんは起きたり眠ったりの繰り返しですが、朝はカーテンを開けて太陽の光を部屋にいれたり、夜は優しい照明で興奮させないようにしたり、昼夜の区別を伝えていきましょう。

目が見えているの?

生後1ヶ月頃の赤ちゃんに何かを見せても、ちゃんと見ている様子が見られないと視力が不安になってしまいます。でも、蛍光灯や明るい照明には反応したりしませんか?

生後1ヶ月の赤ちゃんは視力が完全ではないので、明るい照明やテレビ画面の光には反応できますが、こまかい文字や絵は理解できていません。

具体的には、個人差はありますが生後1ヶ月では0.03程度の視力だと考えられています。大人でいうと、かなりの近視ですね。ぼんやりと形で理解する程度です。ママのことは抱っこの感覚や、声で理解しています。

ただし、視力が未発達だからといって常にテレビ画面を見せ続けることは、脳への刺激が強過ぎるので控えてください。

物音にビックっとしている

生後1ヶ月頃の赤ちゃんは、扉や窓を開閉する音に敏感に反応します。眠っていてるはずなのに、扉の開閉音でビックっと手足を伸ばす仕草が見られます。

これは音に反応する原始反射の1つです。モロー反射といって、大きめの音に反応して手足を伸ばして、その後ゆっくり丸まるように戻っていきます。モロー反射は月齢の浅いうちにしか見ることができず、病気ではありません。

参考:e-育児「新生児の原始反射いろいろ」

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