赤ちゃんのタバコ誤飲

赤ちゃんがタバコを食べたり、吸い殻や灰を舐めてしまったときの緊急処置と対処方法。誤飲してからではなく、万が一に備えて先に読むことをおすすめします。急性ニコチン中毒になると痙攣や顔面蒼白、赤ちゃんは1本のタバコが致死量になることもあります。

タバコを食べたときの応急対応

タバコを食べてしまったときに、親がするべき行動を簡潔にまとめました。参考にしてください。

必ず病院にいくこと

タバコに関わる誤飲では。必ず病院で診断を受けてください。タバコは、赤ちゃんは対象外です。つまり赤ちゃんには有害で、大人には現れない危険な症状が出てしまうこともあるのです。

もしも、何の症状も見られなかったとしても必ず受診してください。まずは病院に相談します。休日や夜間の場合は、病気のときと同じように休日診療・夜間診療に相談します。

かかりつけ医や連絡先がすぐにわからないときは、タバコ専用電話(参考1)や中毒110番(参考2)を利用してください。

何も飲ませず吐かせる

吐かせかたタバコを口に入れてしまったら、まず家庭で吐かせます。赤ちゃんの口を開けたら、下のつけね付近に、ママの指を置いて強めに押してください。

このとき、見えやすいようにと赤ちゃんの顔を上げてしまいがちですが、必ず顔は下げてください。顔を上げた状態では、吐しゃ物が喉に詰まってしまいます。

難しいときは赤ちゃんを下向きになるように横抱きして、頭側の腕から顔が出るように、腕を赤ちゃんの胸にあてます。ママはもう片方の手で、赤ちゃんの背中の肩甲骨(けんこうこつ)同士の間を平手で叩きます。

赤ちゃんはパニックになって、ちょっと暴れるかもしれません。叱りつけたり大声を出さず、優しい言葉で安心させながらも、逃げないように体をしっかり固定して行ってください。

どれだけ食べたか確認

タバコをどれだけ食べてしまったか、慌ててタバコを処分する前に確認してください。舐めただけなのか、それと2cm以上食べている可能性が高いのか判断します。

タバコを2cm以上、または吸い殻いれなどタバコが入っていた液体を飲んでしまった場合は急性ニコチン中毒の可能性があります。早急な病院に連絡・受診が必須です。

手指を洗い流す

忘れがちですが、まだ赤ちゃんの手指にはタバコや灰が付着しています。よだれで湿っている場合は、洗い流さないと取れません。

石鹸やハンドソープを使って、指と指の間、爪の隙間も念入りに洗い流しましょう。赤ちゃんは再び、指をしゃぶったり顔を触るので二次被害が心配です。

やってはいけないこと

吐かせるために、水や牛乳を飲ませることはちょっと待ってください。ニコチンは水に溶けだすことで、体内に吸収されやすくなります。

つまり、タバコを食べてしまった赤ちゃんに水や牛乳を飲ませたら、ときとしてニコチンの吸収を促進させてしまう可能性があるのです。

病院に行くタイミング

病院タバコを食べてしまった、吸い殻をなめてしまった、灰を吸っていた、吸い殻の水を飲んでしまったなど、赤ちゃんのタバコに関わる誤飲症状はさまざまです。そのせいか、どのタイミングで病院に行くべきかわからなくなる親もいるようです。

「タバコを食べたけど、舐めた程度なら大丈夫?」「指についた灰を口に入れただけ」など量が少ないから、病院に行くべきかどうか悩んでしまいます。

ただ、赤ちゃんの小さな体にニコチンが侵入したことに変わりはないのです。ここでは、量や状況に関わらず、必ず早急に病院に相談・受診することをおすすめします。

特にニコチンが体内に吸収されるまでは数時間かかることも考えて、その場では元気でもあとから症状が出てくることも考えられます。家庭での自己判断で最初の処置を逃さないようにしましょう。

胃洗浄について

病院では、医師の判断で胃洗浄(いせんじょう)が行われるケースもあります。その名の通り、体にニコチンを蓄積させないように胃を洗浄します。

胃にチューブを挿入して直接洗浄するので、処置中の動けない赤ちゃんは涙がでてしまったり、見ている親もつらい気持ちになります。

このような処置を赤ちゃんに経験させないためにも、親だけでなく社会全体で「乳幼児のタバコ誤飲」に注意してほしいです。

急性ニコチン中毒とは

急性ニコチン中毒とは、急にニコチンを大量摂取したために起こる中毒症状の総称です。初期段階では嘔吐・興奮・血圧上昇・脈が速くなる・腹痛・痙攣(けいれん)・頭痛・錯乱・視界がおかしくなるなどが現れます。明らかに体調不良になり、不機嫌になったり泣きだします。

時間が進んだり、ニコチン中毒症状が悪化すると意識障害やけいれんなど、家庭では対処しきれない状態にも陥るので放置は厳禁です。

かかりつけ医に行くには遠すぎるなど、緊急を要するときは救急車も考えます。救急車を呼ぶことに抵抗がある大人もいるかもしれませんが、迷っている間にも急性中毒の症状が悪化してしまいます。

親ができること

ここでタバコの誤飲の対処方法を説明したからといって、誤飲が「よくあること」だと言っているのではありません。タバコの誤飲はあってはならないことです。

誤飲の多くは親の責任です。赤ちゃんはタバコで誤飲を起こそうとして食べるわけではありません。危ないものなのにと赤ちゃんを叱りつける前に、危ないものを手の届く場所に放置していた保護者の責任を考える必要もあるのです。

でも、親が気をつけていても事故が起こってしまうことはあります。できる限り最善の対応ができるようにしましょう。タバコを食べたり、飲みこまないことを注意すると同時に、万が一の対処方法を知っておくことも保護者として出来ることです。

余談ですが、喫煙中の母乳からもニコチンが検出されたそうです。授乳中の喫煙についても、もう一度考えてみましょう。

丸関連:赤ちゃんのタバコ誤飲予防

たばこの緊急対応

参考1:たばこ専用電話 072-726-9922(無料) 24時間テープによる対応で情報提供。

参考2:つくば中毒110番 029-852-9999(無料) 365日 9時~21時対応。

大阪中毒110番 072-727-2499(無料) 365日 24時間対応。