赤ちゃんの誤飲予防

赤ちゃんの誤飲を予防するために心がけたい10個のポイントを、簡潔にやさしく説明します。赤ちゃんには言葉だけで危険を伝えることができないので、危険回避の環境づくりが必要です。

手の届く場所におかない

手の届くもの

赤ちゃんの手の届く場所は、「危険」と書いていても無意味です。手の届く場所にあるものは、少なからず赤ちゃんが手に取ったり舐めたりする可能性があると認識してください。

寝返りができるようになったら、移動ができるので遠い場所に置いても、興味をもったら近づきます。お座りやハイハイができるようになったら、踏み台になるようなソファーやローテーブルに乗って背の高い場所も届きます。

引き出しを開けていると、そこが足場になることも。大人では考えられない足場をつくるので、常識で考えずに、段になるものは全て足場になると考えてください。

例えば雑誌や本を床に積んでいたら、赤ちゃんにとっては簡易踏み台です。引き出しを開けっぱなしにしていたら階段です。ゴミ箱だって踏み台になります。そう考えると、思っているよりも少し高い場所まで手が届くと予想したほうが確実です。

目立つ場所におかない

赤ちゃんが誤飲してしまうものは、赤ちゃんにとって興味をひくものです。大人からみたらただの雑貨や日用品も、赤ちゃんには魅力的にうつることがあります。

例えば鉛筆のキャップは周囲が汚れないように、鉛筆の芯が折れないように保護するためのアイテムです。でも赤ちゃんには小さくて不思議な形をしたものです。

だから、誤飲が心配なものは目立つ場所におかない努力をしてください。目に見えれば近づきます。近づけば、今度は手に取りたくなって、手に取ったら舐めたり感触を確かめたくなるのです。

小銭やアクセサリーはおきっぱなしにしない

赤ちゃんとアクセサリー洗濯時や着替えるとき、カバンを交換するときなどに、ついつい小銭や鍵類を置きっぱなしにしていませんか?

同じようにピアスなどアクセサリーも「また明日つけるから」と置きっぱなしにしていませんか?

いちいち片付けるのが面倒だと思うものは、1つ箱や引き出しを作って、常にそこに片付けるようにしましょう。

ケースは引き出しだと、赤ちゃんも簡単にひっぱりだします。赤ちゃんが簡単に開閉できないケースを利用してください。赤ちゃんのいる家庭では、インテリア兼用の「見せるアクセサリースタンド」は危険です。

床に物を置きすぎない

床に物をおけば、低い位置で遊ぶ赤ちゃんが手に取るものが増えます。子どものいる家庭では、なるべく床に直接ものをおく習慣を減らしてみましょう。

床に近いほど、親の助けがなくても手に入るものが増えます。例えばマザーズバッグも、赤ちゃんが過ごすリビングに置いていたらのぞいたり、何が入っているのか手を入れたくなりますね。

これが工具箱だったとしても、赤ちゃんは同じように中身を調べようとします。赤ちゃんにしてみたら、マザーズバッグも工具箱も「中身をしらべてみたいもの」なのです。

だから普段から、床近くの低い場所にものをおかないように、心がけてみましょう。

赤ちゃん目線で確認する

ハイハイ家全体の安全を確認するときは、立って見るだけでは不完全です。気をつけてほしいのは赤ちゃんなので、赤ちゃんと同じ目線の高さになって確認してください。

例えば、ねんねと寝返りの多い赤ちゃんなら、赤ちゃんが過ごす場所に寝転がってみましょう。立っていると見えなかったコンセントの差し込み口、たまたま落ちていたお菓子などが見つかるかもしれません。

ハイハイするようになった赤ちゃんなら、一緒にハイハイしてみましょう。大人には足付近で気が付かなかったけれど、棚のネジが外れそうで赤ちゃんが興味をもって触っていたり、目線の先に興味を持ちそうな雑貨類があることに気が付きます。

特にキッチンは誤飲すると危険な洗浄薬品や酒類もあるので、赤ちゃんの目線の高さで安全確認しておきましょう。赤ちゃん目線になったらひっぱりやすい引き出しが何段目か、隙間に手指が入るかがわかります。

蓋をしっかり閉める

赤ちゃんが手にとっても、蓋がしっかり閉まっていると、誤飲を予防することができます。蓋がしっかり閉まっていないと、蓋をのみこんでしまうことと、中身を口に入れてしまうことの2つが心配になります。

薬は慎重に保管

赤ちゃんの誤飲は、その後の症状が大人よりも重くなりがちです。特に薬品は気をつけてください。大人の薬は、赤ちゃんが摂取できない分量です。赤ちゃんには処方されない薬品もあります。

粉薬はなめると苦い味も多いので少量でやめるることも考えられますが、味を感じない錠剤やカプセルは1つ丸ごと飲み込んでしまいます。薬の管理は慎重に、赤ちゃんが触ったようなら数を数えて確認してください。

他にも常備薬やマキロンなどスプレーや液体にも注意してください。虫よけなど季節によっては頻繁につかうものを出しっぱなしにしていませんか?

「薬は食べ物ではない」という常識は、赤ちゃんには通用しません。病気のときは嫌がるのに、健康なときは「どんな味だろう?」と舐めたくなるのです。

STマークつきの玩具

STマークは「safety toy(安全なおもちゃ)」の訳で、日本玩具協会が設定しているおもちゃの安全基準をクリアしているおもちゃに付けることのできるマークです。

3歳未満の子どもを対象にした基準と、1歳6ヶ月未満の子どもを対象とした基準があります。例えば1歳6ヶ月未満の赤ちゃんが遊ぶ玩具では、電池の蓋が簡単に開けられないようななっているかなど誤飲を防ぐためのチェック項目があります。

玩具を口に入れたり舐めていることが多い赤ちゃんには、こうした安全基準もおもちゃ選びの参考にしてください。

誤飲チェッカーで確認

誤飲チェッカーを知っていますか?赤ちゃんの口の大きさから、どの程度の大きさのものなら誤飲してしまうのかを、実際に筒で確かめられるアイテムです。切り口が斜めになったトイレットペーパーの芯のような形をしています。

配布されているものもありますが、手に入らない場合は、家庭で厚紙さえあれば簡単につくることができます。

3歳児では直径39mmの円を目安にしてください。1~2歳までは少し小さく直径32mmが目安です。小さいと思うかもしれませんが、斜めにしたり縦横を変えると「こんなものまで入ってしまう!」と驚きます。

吐かせてよいもの・悪いもの

誤飲誤飲は防ぐべきですが、万が一誤飲してしまった場合の初期対応ができていれば、大事にならずに済むことも忘れないでください。

特に何かを飲みこんでしまったときに、水や牛乳を飲むべき場合と、飲んではいけない場合があることを覚えておきましょう。ここが初期対応の大切なポイントです。

水または牛乳を飲ませる・・・紙切れ、クレヨン、のりなど。

水を飲ませる(牛乳は飲ませてはいけない)・・・防虫剤など。

牛乳を飲ませる(水はのませてはいけない)・・・トイレ洗浄剤、漂白剤など。

水も牛乳ものませてはいけない・・・タバコ、除光液、ガソリンなど。

吐かせる・・・タバコ、こんにゃくゼリー、餅、シャンプーなど。

吐かせてはいけない・・・漂白剤、マニキュア、除光液、硬貨、針、尖ったもの、ひも、ボタン電池など。

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