お風呂の誤飲トラブル

入浴中に、お風呂でおこりやすい誤飲トラブルと応急処置を、わかりやすく説明します。シャンプーリンスが口に入ったとき、石鹸を食べてしまったとき、入浴剤入りのお湯を飲んでしまったときの初期対応など。

シャンプー

シャンプー

家庭での応急処置

シャンプーを口に入れてしまったら、赤ちゃんは苦くて飲みこめずに舌で押し出そうとします。それでも飲みこんでしまったら、少量なら口をゆすいでから、水か牛乳を飲ませてください。月齢の低い赤ちゃんは母乳や白湯を与えます。

もしも吐けるようなら、吐かせます。ママは赤ちゃんをうつぶせ状態で横抱きします。胸よりも顔を下に向けて、赤ちゃんの口に指を入れてください。ママの指で、舌のつけ根を数回強めに下に押します。これで吐いたら口をゆすぎましょう。吐けないようなら無理に続けず経過観察します。

飲みこんだ量が多いと、苦さや不快感でパニックになりがちです。お風呂場で転んだり、滑らないように体を支えます。泣いてしまったら、一度湯船につかるか、お風呂の外に出て落ち着かせてください。

大量になめた、または大量に飲んでしまった可能性がある場合は使用しているシャンプーを持参して、すぐに病院に相談してください。

アドバイス

赤ちゃんの髪を洗い流すときに、シャンプーの泡が顔をつたって口に入ってしまうことがあります。無添加や天然の植物由来など、地肌に優しいシャンプーも多いのですが、それでも赤ちゃんの口に入ったら異物です。

特に乳幼児専用のキャラクターが描かれたカラフルなボトルのシャンプーは、赤ちゃんの興味をひきます。飲料と勘違いして舐めないように、入浴時以外は手の届かない場所に置いてください。

リンス・トリートメント

家庭での応急処置

リンスやトリートメントが口に入ったら、シャンプーと同じく、水か牛乳を飲ませます。口まわりに残さないように、すすいでください。吐かせることができれば吐かせますが、無理なときは様子をみてください。

リンスやトリートメントは、シャンプーよりもトロッとしているから少量の場合は、飲みこまずに舌に乗っているだけかもしれません。タオルやガーゼでかき出してください。

シャンプーよりも流れにくいタイプのトリートメントもあります。口内をすすぐことがポイントです。乳歯の裏も歯ブラシでかき出します。

普段と違う様子や、嘔吐が続く場合は迷わず病院に行ってください。

アドバイス

リンスやトリートメントは、容器のタイプも様々です。チューブタイプのトリートメントは赤ちゃんの口でも吸いやすいので、いつも蓋をしっかり閉じることを心がけます。

たいてい大人と一緒に入浴するので大丈夫ですが、パパやママがシャンプーしているときに真似をしてポンプから出してしまうことがあります。お風呂用のおもちゃを持たせて気を反らすことも試してみましょう。

シャンプーもリンスも卵白を飲ませる応急処置があります。でも、離乳食が完了していない赤ちゃんに生卵はあまり与えたくありません。飲みこむときの独特の感触で、逆に吐き出してしまうこともあるので月齢によっては別の飲料で対応してください。

石鹸

家庭での応急処置

シャワー

石鹸をちょっと舐めただけなら、水分をとらせて様子をみてください。継続的に舐めていなくて1回だけで、元気なら大丈夫です。ただし添加物や保存料に特徴のある石鹸は、念のため受診します。

石鹸を沢山かじってしまったり、長く舐めてしまったときは、水か牛乳または母乳やミルクを飲ませてください。目安としてはコップ1杯程度です。固形せっけんは胃に残りやすいので、吸収しないように膜を作りましょう。

大量に食べた可能性があるときや、泣きやまなかったり嘔吐を繰り返す場合は、すぐに病院に行ってください。診察次第では胃洗浄をするケースもあるようです。

アドバイス

石鹸を舐めてしまうのは、乳幼児にはよくあることです。多くの子どもは少しだけ舐めて味がわかれば、もう舐めません。その程度なら大丈夫だと言われてもいます。

でも、気をつけたいのは特殊な成分や香料。添加物が使われていないかです。最近は汚れの吸着力や泡立ちに特化した石鹸が多数あります。全ての石鹸が同じ成分で作られているわけではありません。家庭でしようする石鹸の原材料を確認してみましょう。

洗面台に置いている石鹸は、つかまり立ち以降は赤ちゃんが触る可能性もあると考えて、フタ付きの容器に入れると安心です。

上にお姉ちゃんがいる赤ちゃんの家庭では、子ども間で流行するような香りつきや色のついた紙石鹸も注意してください。通常の石鹸よりも口に入れやすいので、放置しないように管理します。

シュービングフォーム

家庭での応急処置

シェービングフォームの泡を舐めてしまったら、すぐに口をすすいで、水を飲ませてください。吐かせた後で病院に行ってください。もしも吐けない場合は無理に吐かせる必要はありません。それよりも、病院で診察を受けることを優先してください。

シュービングフォームの成分はメーカーによって多少変わります。必ず、赤ちゃんが口にしたと思われる製品を持参してください。

アドバイス

シェービングフォームは洗面台やお風呂に置きっ放しにされていることが多いので、使用後は必ず蓋をして、手の届かない場所に片付けてください。

ひげそり用の刃を置いている場合は、さらに怪我が心配です。赤ちゃんの指を切ってしまったり、間違えて口に入れる可能性もゼロではありません。2つセットで手の届かない場所に置きましょう。

お風呂用洗剤

家庭での応急処置

お風呂用の洗剤を飲んでしまったっ時は、無理に吐かせてはいけません。逆に食道粘膜を傷つけることが心配です。口をすすぐことができるなら、すすいでから水か牛乳を飲ませてください。

ジュースや炭酸飲料は飲ませません。洗剤と一緒になると粘膜を傷つける中和熱が発生するからです。

ただの浴室用洗剤なのかカビとり剤の含まれた洗剤なのか、中身の成分が異なれば、治療方法も変わることがあります。病院に連れていくときは、必ず現物を持っていきましょう。

アドバイス

必ず水か牛乳を飲ませてください。ジュースや炭酸飲料を飲ませた時に心配される中和熱(ちゅうわねつ)とは、この場合は洗剤と飲料によって酸と塩基が中和反応するときに発生する熱です。

体内で発熱してしまうので、器官の粘膜を傷つけるのです。とても危険なので応急処置として、ジュースや炭酸飲料を与えるのは症状を悪化せるだけだと考えてください。