赤ちゃんの座薬の使い方とコツ

座薬の準備

赤ちゃんの熱を確認

体温計

座薬を使用するときは、もう一度赤ちゃんの熱をはかってください。医師に指示された体温よりも高いときは座薬を使用します。熱が下がり始めたときは、座薬を使わず様子をみてください。

座薬は基本的に、赤ちゃんの熱が38.5度を超えてからです。「これから発熱するかもしれない」という勝手な予測で、平熱なのに使用することは避けてください。

手足をチェック

赤ちゃんの手足を触ってみてください。手足が冷たい時は、体内では熱を生産しているのに末梢まで発熱が行き届いていない状態です。まだまだ熱が上がると考えてください。

37.5度以上はあるものの座薬を使用すべきか迷うときは、手足が冷たいなら熱が上がると予想して座薬の準備を始めます。

ママの手をよく洗う

座薬を扱う保護者は、手指をしっかり洗って消毒してください。手指はあまり冷たくしていると、赤ちゃんの肌がビックリします。洗い流すときは、お湯にします。

デリケートゾーンの皮膚は刺激を受けると傷つきやすく、炎症を起こしやすいので爪で傷付けないように、短く切りそろえておくことをおすすめします。

赤ちゃんの膣や肛門周辺に雑菌がつかないように気をつけます。尖った部分のある指輪なども外した方が安心です。

おむつの交換

座薬を使用すると、刺激をうけておしっこや便を出してしまう赤ちゃんもいます。おそらく座薬を使用する状況では、赤ちゃんは元気がなく食欲旺盛ではないかもしれませんが、先におむつ交換ができているほうが安心です。

また、座薬を挿入するときに、赤ちゃんがびっくりして排泄してしまうこともあります。あたらしいおむつを1枚、おしりの下に広げておきましょう。

使用法とコツ

赤ちゃんに座薬を使用するときの方法とコツを、順に沿って説明します。

座薬を冷蔵庫から出す

座薬は冷蔵保存が基本です。清潔な手指で扱ってください。

コツは使用前ギリギリに出すよりも、準備の初期段階で冷蔵庫から出すことです。座薬を入れるときは常温で柔らかいほうが入れやすいので、冷蔵庫から出したての座薬は嫌がられるのです。

適量に準備

座薬の切りかた座薬は処方されるときに、そのまま1本使用するのか、半分や3分の2に切って使用するのか指導されます。体重1kgあたり座薬を10~15mgが目安です。

もしも座薬を切り分けるときは、乾燥した清潔な刃のハサミや包丁を使います。中身は硬くないので、手では上手に割れません。

座薬を切るときのコツは、カッターや包丁の刃を温めることです。湯にあてるか、温かいタオルで刃を包んであげます。また、時間が経つにつれて座薬も柔らかくなるので、切るときは気をつけてください。

座薬は切り口がななめになるように切ります。座薬は先端が細くなっているので分量を調節するのと、挿入時に細い部分を増やして、違和感をなくすためです。

座薬の量を切り分けたら、最後にロケット型の先に水かオリーブオイル、ベビーオイルをほんの少し塗ります。先端がなめらかだと、すんなり入るからです。

赤ちゃんのおむつを外す

赤ちゃんの準備をします。赤ちゃんのおむつ交換と同じ要領で、おむつを外してください。

このとき汚れていたら、処分します。座薬を挿入するときに、おむつの汚れが誤って付着しないようにするためです。新しいおむつは横長に開いて、おしりの下に敷きます。

赤ちゃんの足をもつ

赤ちゃんの座薬おむつを外した赤ちゃんの両足首を、片手で持ちます。効き手で座薬をもつので、もう一方の手を使ってください。

赤ちゃんが嫌がって寝返りをしたがるときは、手に未使用のおむつなど気を反らすアイテムを持たせます。

大声を出したり、強く足首をつかむと「普段と違う雰囲気」に気付かれます。座薬の扱いに慣れていないママは、焦らないように深呼吸してください。

座薬を入れる

座薬赤ちゃんの肛門に、座薬のロケット型の先を先頭にして挿入します。

乾いていると肛門の入り口が痛くなったり、こすれて赤くなります。赤ちゃんは違和感に気づいて、急に暴れたり嫌がるのでロケット型の先に水やオイルを少しだけ塗ってあるか確認してください。

肛門を押さえる

座薬を入れた後は、ママの手で肛門を塞いでください。ときどき、入れたばかりの座薬が出てきてしまうからです。1分ほど押さえておけば大丈夫です。

この頃には赤ちゃんは大人しくなっているか、さらに嫌がって泣いているかのどちらかですが、必ず1分ほど押さえることを忘れないでください。

座薬を挿入後のコツは、ママが焦らないことです。赤ちゃんを抱いてしまうと、筋肉の動きや力の入れかたで、せっかく入れた座薬がすぐに出てしまうので気をつけましょう。

下痢気味なとき、排尿が心配なときはおむつの上から押さえてください。1分経ったら、本当に座薬が出ていないか確認してください。

慣れない時は、10分ほどしたらもう一度おむつに出ていないか確認してみてください。座薬は体内に入らないと効果を発揮しません。

座薬挿入後の注意点

座薬を挿入してから30分ほどは、激しい動きは避けます。赤ちゃんの場合は、ママが股関節や足のストレッチをするのも控えてください。

座薬は最低でも8時間は間隔をあけてください。ただし座薬は通常の風邪薬などと違って、こまめに使用するものではありません。効き目が早いぶん、体への負担もかかるので医師の指示をよく聞いてください。

また、準備をしている間に赤ちゃんが触らないように気をつけましょう。子どものいる家庭では、子どもが冷蔵庫に入っている座薬をアメやラムネ等と間違って食べないように、残りの座薬の保管にも充分注意してください。