赤ちゃんの座薬の解熱剤

座薬とは

座薬

座薬とは、薬剤を体温や分泌物で柔らかくしたり溶ける成分の包装をした外用薬です。

赤ちゃん向けの座薬は、赤ちゃんの肛門、または膣から挿入できる一定の形に成形されているので安心して使用できます。

座薬による解熱

赤ちゃんが解熱目的で座薬を処方されることはよくあります。

薬の名称は「アンヒバ」が多く、他に「アルピ二ー」も主流です。赤ちゃんの場合は座薬を3分の1~3分の2だけ使用します。

赤ちゃんの解熱用の座薬は、医師の処方のもとで使用してください。月齢や病状によって使用量も変わるので、他人に処方された座薬を使用するのも控えます。

座薬のメリット

効果が早い

解熱剤はどんな方法でも効果が期待できますが、座薬は直腸から直接吸収されるので、服用から解熱効果が現れるまでの時間が短いと言われています。

体力が少なく、発熱だけで脱水症状や生命に関わる事態にもなりかねない赤ちゃんにとって、解熱効果が早くあらわれる座薬は活躍します。

分解されにくい

座薬のよいところは、処方された量をかならず体内に入れることができることです。

体内で溶けるとはいっても、手で持っているだけでは解けません。粉薬のようにバラバラにせず扱うことができます。

味や臭いがない

赤ちゃんはシロップや粉薬の味や臭いに敏感です。機嫌を悪くして全く口を開けてくれないこともあります。

そのために粉薬をとかすゼリー類もありますが、嘔吐感の止まらない時は、薬でさえ嘔吐のきっかけをつくってしまいます。

座薬なら嘔吐の続く発熱時でも、確実に体内に吸収させることができます。味や臭いに敏感なときも不快感を持たせません。

規定量を吸収できる

赤ちゃんが薬を気に入らないと吐き出してしまい、どれだけ飲めたのかもわかりません。薬を服用直後に嘔吐することもあります。

座薬の場合は保護者や医師が、量を確認して体内に吸収させることができます。

冷蔵保存できる

座薬は内容にもよりますが半年は冷蔵庫で保存できます。だから頻繁に発熱する赤ちゃんには便利です。

座薬のデメリット

抵抗感がある

座薬を扱うことに抵抗感のある保護者もいるようです。できることなら粉薬やシロップで済ませたいと考えるケースもありますが、赤ちゃんの解熱に関しては座薬が効果的です。

嫌がる赤ちゃんを押さえつけて、足を動かさないようにすることも本当は心苦しいものです。

嫌がることが多い

座薬のデメリットは、親が挿入をしなければいけないので赤ちゃんが嫌がったときは大変な作業になることです。赤ちゃんというよりも親の手間がかかることがデメリットの1つです。

座薬に嫌悪感や恐怖心をもつ赤ちゃんも多いので、何度も続くと嫌がります。

下痢のときは不向き

一度挿入した座薬が、赤ちゃんが力むことで再排出されてしまうこともあります。

特に下痢症状があるときは座薬が刺激となって、下痢をしてしまいます。下痢のときは医師に話して、座薬以外の方法を考えてもらいます。

腸が荒れる原因に

座薬のメリットは直腸に直接働きかけるために効果が早いことですが、逆をかえせば何度も使用すれば腸に負担をかけてしまいます。

ただ、医師の指導のもとで決められた回数や時間間隔を守っていれば、大きな被害は受けにくいので用法容量を守ることが必須です。

座薬の使用タイミング

体温計座薬は解熱剤として効果的ですが、わずかな発熱で使用してばかりいると直腸にダメージを与えてしまいます。

座薬を使用するタイミングは38.5度以上の発熱があったときです。ただし熱性けいれんなど発熱によって危険な他症状を起こしやすい赤ちゃんは、医師の指示で使用するように指導されます。

座薬の量

医師の指導とメーカーにもよりますが、たいていの座薬は年齢よりも体重で量を判断します。例えば体重1kgにつき10~15mgです。

つまり、体重が変われば使用量も変わります。同じ月齢の赤ちゃん同士でも、それぞれ使用量は異なることに注意してください。

座薬の効果時間

座薬の解熱効果が発揮されるのは、座薬を入れてから1~2時間後です。2時間後までにはピークを迎えます。

もしも座薬を挿入してすぐに出てしまったとき、溶けているとどれだけ挿入できたのかがわかりません。1~2時間後のピーク時に解熱効果が現れているなら、充分な効果を得ているとわかります。

座薬の使用限度

座薬は大人でも、使用しすぎると体調を崩すほどの影響を及ぼします。赤ちゃんが座薬を使用するためには、8時間はあけてください。

赤ちゃんへの座薬の使用限度は1日2回までです。ただし、1回でも赤ちゃんの体内には負担を与える可能性があります。

無理に2回使用する必要はありません。1度の使用で少しでも体調がよくなっていたら効果がでています。栄養剤ではないので、医師の指導のもとで必要なときだけ使用しましょう。