赤ちゃんの心因性発熱

心因性発熱(しんいんせいはつねつ)

心因性発熱赤ちゃんが発熱する原因は、ウイルス感染など病気だけではありません。大人と同じように精神的な悩みや不安が、いつのまにかストレスとなって体調に影響することがあるのです。

ストレスが原因で発熱することを心因性発熱(しんいんせいはつねつ)と呼びます。体は健康で元気なのに、精神面が不安定で発熱してしまいます。

心因性発熱の難しいところは、精神的なストレスからも腹痛や嘔吐などを併発することです。家庭での診断は難しく、薬ばかりを投与しても根本的なストレス原因が解消されないと繰り返し発熱する特徴があります。

環境の変化

赤ちゃんは環境の変化に敏感です。わかりやすいのは、保育所に連れていくときです。赤ちゃんは新しい環境に慣れるために、思うよりもずっと体力を消費したり不安をかんじて発熱します。

その環境が、赤ちゃんにとって悪いものではなければ慣れてくれば発熱は治まります。

ただ、育児環境を変えて発熱したからといって、すぐにまた環境を変えるのも難しい問題です。赤ちゃんが環境に慣れるまで、周囲で協力してサポートしていくことが必要です。

環境変化のストレスによる心因性発熱では、家庭でのコミュニケーションが大切です。ママと赤ちゃんの距離が離れないように、愛情を注いで安心させてください。

睡眠がとれていない

睡眠不足から心因性発熱に発展することがあります。赤ちゃんの眠りが浅く、頻繁に起きてしまうことからストレス疲労がたまります。

睡眠時間を空いた時間に持ってくるのではなく、睡眠時間に入るための準備時間をつくっているか考えてみましょう。直前まで興奮するような遊び時間があると、赤ちゃんは上手に睡眠に切り替えることができません。

睡眠不足による発熱は、とにかく休息できる環境を整えることです。スケジュールを詰めすぎて、昼寝時間に余裕がないのも問題です。

生活リズムを見直して、睡眠時間を優先した時間配分にしてください。赤ちゃんの睡眠中は、ママや家族も明かりを調節したり音を抑えて、睡眠の妨げを減らしてください。

離乳食の進みが早い

卒乳

赤ちゃんのなかには、スムースに進まないことがストレスになって心因性発熱は出てしまうケースもあります。

離乳食を育児書通りのペースで進めたり、早めを好んで進めると赤ちゃんがついていけなかったり、母乳やミルクへの愛着が断てずにストレスを溜めてしまいます。

大人にとっては育児書通りに進めたり、他の赤ちゃんよりも速く離乳食をすすめることが優秀にうつるかもしれませんが、赤ちゃんにとっては大急ぎで食生活を変化させることが負担でしかありません。

強制的な早期卒乳

卒乳を急ぐと、赤ちゃんは離乳食を急いですすめることにもなり、胃腸に負担がかかります。ママだけの理由で進めるなら卒乳ではなく、「断乳」とも言います。

母乳やミルクで安心感を得たい赤ちゃんにとっては、早い時期の卒乳はあまり喜ばしくないものです。それどころか安心感の得方や、自分の心を落ち着かせるときの方法が急速に減ってしまいます。

こうした精神的な不安やよりどころの消失が、発熱に結び付くこともあるので余裕をもった育児計画をおすすめします。

トイレトレーニングのプレッシャー

トイレトレーニングは赤ちゃんも失敗してプレッシャーを負ったり、ママが焦ってイライラしがちです。

予定に合わせてトイレトレーニングを始めると、期間が短ければ短いほど「失敗したらいけない」という気持ちが強くなります。そんなママの焦りが赤ちゃんにも伝わり、発熱を繰り返したり、ますますトイレトレーニングが進まなくなるケースもあります。

トイレトレーニングと発熱は別問題にも見えますが、赤ちゃんにとっては精神的に負担のかかりやすいことだと考えてください。