e-育児top育児用語辞典 命名(名づけ)

命名(名づけ)

命名に使用可能な文字は時々増えることがあるので、名前に使いたい漢字が使用できるか調べておくと安心です。

外出で抱っこされる赤ちゃん

2020/12/20

命名とは赤ちゃんが生まれた際に、その子の名前を決めることです。基本的には出生2週間以内に役所に届けることになっています。その為、妊娠中から使用する文字や各数を調べたり、専門家に頼むこともあります。

命名の期限

赤ちゃんの命名は、住んでいる土地の役所に2週間以内に出生届として提出しなければなりません。しかし年配者の中には命名を出生7日目の、お七夜までに済ませなければならないという考えもあります。これは昔は出生7日目に親戚やい近親者を招いてお祝いをする席で、命名をお披露目する習慣があったからです。

現在は役所が期限に定めている2週間を使って、じっくり決める家庭が多くなりました。また、産後1週間は産院に入院するケースがほとんどなので、お七夜自体が退院日と重なり、母体の体調も考えてお七夜自体を簡略化することもあります。

ちなみに出生届の期限の14日は、赤ちゃんが生まれた日が第1日目という計算方法です。ただし14日の期限最終日が休日の場合は翌日まで、連休の場合はその日数分が追加されます。国外で産まれた場合は3ヶ月以内です。

どうしても名前が決まらなかった場合は、期限通りに出生届は出して、苗字の下の名前部分は後から追完届(ついかんとどけ)を提出して追加してもらえます。この方法が最善ではありませんが、出生届けの期日は必ず守りましょう。

もしも、名前が決まらないからと出生届の期日を過ぎてしまった場合は、「戸籍届出期間経過通知書」というものが加わり、遅れれば遅れるほど手続きは複雑になります。簡易裁判所で過料を払わなくてはいけないケースもあります。とはいえ一生使う名前ですから、理由がある時は早めに役所に問い合わせて相談してみましょう。

この届け出をして初めて赤ちゃんに対する登録がなされ、権利を得ることができます。昔は年末生まれを正月うまれにずらして報告することもありましたが、現在は出生日を変えることはできません。

命名に使用可能な文字

命名に使用可能な文字は時々増えることがあるので、名前に使いたい漢字が使用できるか調べておくと安心です。常用漢字、人名漢字に加えて「時々」などという時に使う続き文字が認められています。ひらがな、カタカナも使用可能です。逆に戸籍法で認められていない文字、アルファベットは使用不可能です。

命名で気を付けること

命名は赤ちゃんが、この先ずっと使う名前ですから、それを考慮して決めます。漢字の意味のほかにも色々な側面から考えることができます。

しかし深く考えるときりがないのも事実です、両親や兄弟姉妹との繋がりを持つ名前を選んだり、名前の持つイメージで決めることもあり、様々です。名前を考える際に気を付けることが多いのは以下の通りです。

他にも、過去に大きな事件を起こした人物と同じ名前や、派手に報道される芸能人と同じ名前にすると、その人たちの評判や事件で子どもの名前の印象が変わるので避けることもあります。

命名で気を付ける漢字の各数

命名では漢字の持つ意味、各数の組み合わせで様々な意味の名前を考えることができます。勿論それを気にせずに考えるのも自由です。各数はそれぞれに運気の意味を持っています。

例えば、姓名判断だと1画は栄養面に秀でた吉数です。万物の始まりの数字とされ、無の0に対しています。同じように3角は希望、41角は実力といったようにそれぞれ秀でた吉数とされています。

更に姓名判断では語源の旧字体の画数で判断するか、現行の新字体で判断するかでも変わります。流派や流儀でも異なる部分があるので一概に吉数ではないから良くない名前だと決めることはできません。

命名式と飾り方

赤ちゃんの名前が決まったら、命名用紙や習字で使う半紙に名前を書き出します。正式な書き方は奉書紙を三つ折りにして中央に大きめに赤ちゃんの名前(苗字は省略)を書きます。右上には赤ちゃんの父親の名前を書きます。左側の下方に赤ちゃんの生年月日を記して神棚や仏壇に供えます。最近は神棚や仏壇のない家庭が多いので半紙に名前を書いて、ベビーベッドの傍に貼っているケースが多いようです。

本来は生後7日目に命名式といって、近い親族に赤ちゃんのお披露目をする祝い事があります。その為、生後すぐに命名しなければいけないと言われることもありますが、現在はちょうど産院から母子が退院する頃なので、家族で命名用紙に名前を書いて貼るだけで済ませることもあります。市販の命名用紙はキャラクター付きや、「命名」と先に記されているものもあります。地域や各家庭によって異なるので、出産前に確認しておくと安心です。

生後14日までに役所に出生届を出したら、飾っておいた命名用紙ははずします。へその緒と一緒に箱におさめて水引をかけて保存します。

命名用紙や命名式、保存法も必ずこうしなければいけないといった制約はありません。親から子どもへの愛情として、命名を祝うことができれば良いという考えが増えています。

\ Pic Up /