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抱っこ e-育児

ちょっと話をする時の抱っこが子どもにとって安息の場所になります。抱き癖がつくからと一気に抱っこを卒業すると、自立や周囲に対しての不安感がつのることもあります。

寝返り成功の赤ちゃん

2020/12/20

抱っことは、赤ちゃんを抱いて移動したり寝かしつけるだけではなく、愛情をあらわすコミュニケーションのひとつです。腕で抱える方法も月齢によって様々です。最近は抱っこをサポートする育児用品もあります。

抱っこの良いところ

しかし、両手がふさがってしまうことが難点。手を使いたい時は抱っこひもやおんぶひも、スリング等を使い分けてみましょう。

新生児の抱っこ

赤ちゃんは生まれた時から抱っこや授乳で、ママの体温や心臓の音を感じて安心します。新生児は胎内にいた時と同じように一体化するような包みこむ形を好みます。この時期は首が座っていない為、頭部を手のひらや腕で支えてあげましょう。

特に新生児は、授乳がうまくいかないと何回も少量ずつ授乳します。授乳しては寝ての繰り返しなので、1日の多くの時間を抱っこで過ごします。この頃は、まだ抱き癖は考えず、赤ちゃんとの繋がりをより多くもてる抱っこを沢山してあげましょう。

首座り後の抱っこ

首が座った赤ちゃんは、頭を高い位置に持っていきたがります。これは新しい視界に興味を持っているからです。今まではねんねで天井や空を眺めていましたが、首が座った後のたて抱きでは、ママと向かい合って抱っこすることができます

それまでは頭部や首を支えた抱き方でしたが、これからは腰をしっかり支える抱き方に変えます。上半身を自由にすることで動きにも変化が出て、腰や背中がしっかりします。

しかし、首が座ったと言っても頭が大きい赤ちゃんは、振り向くだけでもバランスを崩してのけぞったり、落ちそうになります。最初は腰から背中にかけて広い面積で抱っこをすると慣れるでしょう。

はいはいが始まった時の抱っこ

はいはいが始まった赤ちゃんは、首もだいぶしっかりしています。まだ頭部が大きいことに変わりはありませんが、はいはいができるのは足腰に力がついている証拠です。

この時期はママの膝に前向きに座らせて、同じ方向を向ける抱っこが赤ちゃんの好奇心を育みます。前のめりになる時があるので、軽くおへその辺りに手を置いておきます。

すぐに、はいはいをしたがるかもしれないので周囲の床には危ないものがないか注意しましょう。この抱き方だと、抱っこからはいはいへの動きがスムーズにできます。そして、赤ちゃんはママの膝がはいはいのゴール地点になります。

あんよが始まった後の抱っこ

歩けるようになると、必要以上に移動中の抱っこは減るかもしれません。自立歩行や卒乳で赤ちゃんが1人で何かをすることも増えます。ここからは、移動手段や赤ちゃんの特定席としての抱っこの役割以上に、コミュニケーションや愛情表現が目的の抱っこが強くなります。

普段抱っこが減ってきても、本を読む時やお風呂の時、ちょっと話をする時の抱っこが子どもにとって安息の場所になります。抱き癖がつくからと一気に抱っこを卒業すると、自立や周囲に対しての不安感がつのることもあります。心のケアの一環としても、抱っこをして親の温かさで子どもを励ますことができます。

抱っこひも

抱っこひもは赤ちゃんを抱っこしていても手が使える為、お出かけ時に役立ちます。1歳未満や後追いの時期は、家事をする時にも泣いている赤ちゃんに対して、苦肉の策でも使われます。これも赤ちゃんにとって抱っこやおんぶで密着すると落ち着くという気持ちの表れです。

現在、目的別に沢山の抱っこひもがあります。前抱っこ専用、おんぶに最適なデザイン、暑い日に使えるメッシュ素材など、用途に合わせた選択で育児を楽しむことができます。特にパパが使用することを前提に作られた抱っこひもは、大きめな肩ひもや簡単装着が人気です。

抱っこひもが苦手な時はウエストポーチ型の縦抱き用もあります。購入の際は自分にとって装着しやすいタイプを選ぶと出番も増えるでしょう。

スリング

スリングはインド綿や肌に優しい生地で丈夫に作られたハンモック型の抱っこひもです。スリングに赤ちゃんが入ると少し丸みを帯びた態勢になります。これが胎内にいた時の姿に似て安心感を増すという考えです。

また、スリングで抱っこしたまま授乳も可能で、その際はスリングで胸元を隠せ事ができます。折りたたみもできるので、ベビーカーとセットでお出かけするケースも見受けられます。

手作りのスリングを作る際は補強面を十分考慮しましょう。抱っこひもと違い、ベルトがないので開放的ですが正しい装着をせずに転落したり、留め具のリングが外れて危険な目にあわないよう、使用前には使い方をよく理解しましょう

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