卒乳(そつにゅう)

卒乳とは、赤ちゃんが自分の意思で母乳やミルク中心の食生活から、離乳食を中心とした栄養摂取に変えていくことです。卒乳の過程や期間はそれぞれですが、赤ちゃんが自然と欲しがらないようになれば卒乳完了です。現在は親子のスキンシップも重要視され、卒乳を焦らない風潮のようです。

卒乳と断乳の違い

卒乳は赤ちゃんの意思で離乳食に移行すること、断乳は母親の意思のみでおっぱいの卒業を進めることという考え方が主流です。授乳を止める際の理由や主導権をどちらが握るかという違いだけで、結果的に母乳やミルクを卒業することに変わりありません。

授乳を栄養補給だけでなく親子のスキンシップ、赤ちゃんが安心感を得る行為ととらえる考えが目立ってきています。自然と卒乳することを待つ、ゆったりした考えの指導が増えています。

逆に断乳は母親側の都合、離乳食が進まない、1歳半以降に哺乳瓶で与えると虫歯の危険性がある等の理由で赤ちゃんの意思とは関係なく始めるので、逆に時間がかかってしまうこともあります。

卒乳の時期

昔から1歳を過ぎると卒乳するという風潮がありますが、実際は決まった時期はありません。現在は無理に時期を決めない方が良いという意見もあります。

周囲の意見や風潮、世間体を気にして卒乳を進めると、赤ちゃんの気持ちがおざなりになりがちです。あまり周囲は気にせず、体調や離乳食の進み具合など、赤ちゃんの状況を優先して焦らずに決めましょう。

卒乳のタイミング

卒乳を考えるタイミングは様々ですが、よくきっかけになったと言われている事柄を載せます。

・2人目の妊娠予定、または懐妊。
・周囲の卒乳を急かす声に焦ってしまう。
・母乳の出が悪く、授乳量が足りなくなる。
・離乳食で十分な栄養量を摂取できている。
・授乳に頼ってしまい、離乳食が全く進まない。
・歯が生えて上手に授乳できず、乳首を傷つけるようになった。
・仕事復帰で保育園に行かせることで母乳離れの生活に慣れた。
・母親の体調不良による薬の摂取等で授乳が不可能になる。

この時期の母子は、似た月齢の子どもの成長を耳にするものです。わが子の卒乳が遅いと感じて焦ったり、周囲から卒乳について急かされてストレスを感じるあまり、赤ちゃんの気持ちや体調よりも世間体を気にしてしまうこともあります。

特に卒乳の速さで母親の育児評価をされていた時期もありましたが、現在はそのような指導はありません。タイミングは母子間の精神的な繋がりを崩さないように、個人に合わせて決めていきましょう。

以前は妊娠時に卒乳、断乳をすると流産の可能性が高くなると言われたこともありましたが、現在は実証されていません。さほど影響していないと考えられています。

卒乳にかける期間

卒乳は早い人で3日間、順を踏んで進めて1週間程度が多いようです。しかし、途中で病気になったり赤ちゃんの不安感が大きくなって、中断することも珍しくありません。

長引くようなら1度中断して、母子ともに落ち着いてから改めて卒乳時期を考えるのも1つの方法です。短期間で済まない時は振り出しからやり直してみましょう。

母乳育児の卒乳

母乳育児の卒乳は、母親の意思が大切です。卒乳を決めたら、どんなに赤ちゃんが欲しがっても量を減らして離乳食を食べさせる決意が重要です。赤ちゃんが目の前のおっぱいを欲しがっても、離乳への大きな1歩を諦めない心構えをしてから卒乳を始めましょう。

離乳食を良く食べているなら徐々に量を増やし、授乳は離乳食を食べてから。あるいは、数日は離乳食と母乳を交互に与えながら、授乳量を減らしていきます。そして3日間程、きっぱり母乳を断ってみます。

始めは赤ちゃんが受け入れずに大泣きして、離乳食も食べたがらないかもしれませんが3日間頑張ることで、赤ちゃんは母乳以外の食事のスタイルを学びます。しかし夜眠る前の授乳を卒業することは大変な子どもが多く、これは安心感を得る為に欲しがることが多いようです。

これは一例で、卒乳の仕方は千差万別です。母親と赤ちゃんの最も大切なコミュニケーションの1つだった授乳を止めるのですから、母子間でしか分からない気持ちの通じあいを大切に進めましょう。

また、完全母乳の赤ちゃんは喉が渇いたり手持無沙汰になる時も、おっぱいを欲しがることがあります。卒乳を考え始めたら、食事の時間以外はお茶やさ湯を飲ませたり、遊びで気を紛らわせて夢中になれることを増やしておくと卒乳、断乳時に役立ちます。

卒乳時のおっぱいケア

母乳育児で卒乳をする際、おっぱいの張りと乳管の詰まりに注意しましょう。今までは張れば授乳をしていましたが、それができなくなれば張って痛くなったり、乳管がつまって乳腺炎をおこす心配もあります。授乳を終えるからと脂っこい物や甘いお菓子を食べてしまうと、乳管がつまって排乳できないトラブルを起こしがちです。

授乳を止めてもしばらくは今まで通りの量のおっぱいが作られます。しばらくは搾乳をして乳首を清浄綿で拭き取って処置しましょう。母乳パッドを使って、おっぱい染みができないように注意して、赤ちゃんに母乳のことを思い出させないようにします。

母乳は赤ちゃんが吸うことで脳に信号が送られて生成されています。搾乳だけだと次第にその信号がなくなり、やがて母乳も減っていきます。

おっぱいが張らないからといって搾乳やケアをしないと乳管が詰まって乳腺炎にかかりやすくなります。最終的には産後のおっぱいマッサージをして、母乳が残らないようにします。卒乳時のおっぱいマッサージは産院や助産院でも受け付けているところがあります。

粉ミルクやフォローアップミルクからの卒乳

粉ミルクや母乳を哺乳瓶で飲んでいる赤ちゃんは卒乳を始めると、哺乳瓶やミルクの缶を探します。卒乳を決めたら、哺乳瓶やミルクを連想させるものは隠すか処分します。

子どもに話しかけながら一緒に空の缶や哺乳瓶をを処分して見せるのも効果的です。「これからはママやパパと同じご飯を食べようね」と説明を十分にして、慣れ親しんだ哺乳びんと別れる不安感をなくしてあげると子どもも安心します。



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