手足口病(てあしくちびょう)

手足口病とは、乳幼児に多くみられる夏に流行しやすい病気で、発熱から始まり口内炎や手足に水疱やができます。日本では1997年に大流行した際は重篤患者も発生しています。稀に髄膜炎を併発する恐れもありますが、一般的には合併症はほとんど出ない病気です。

手足口病の症状

手足口病は、潜伏期間3~1週間を経て、始めに38度程度の発熱をおこします。発熱に伴って食欲不振、だるさ、のどの痛みが出ます。

食欲不振は空腹になるがのどが痛い為に食事ができない状態で、赤ちゃんは頻繁に空腹を訴えますが1度に沢山の授乳や離乳食が食べられなくなります。発熱症状は全体の3割程度と言われていて、必ずしも発熱するわけではありません。発熱も38度程度で、あまり高くならないのが特徴です。

手のひらや指、足の裏や、ひじ、ひざ、おしりに発疹ができます。特に、おむつをしている赤ちゃんはおしりの発疹が蒸れて悪化しがちです。発疹は周囲が赤くて、中心は白い水ぶくれの発疹です。

この手足の発疹に痒みや痛みは伴いませんが、気にしてかき壊してしまうと、雑菌の感染が心配です。発疹は数日で褐色になり、消滅します。かき壊していなければ痕は残りません。

口内には唇や頬の内側の柔らかい部分、舌などに2~4ミリの水疱ができます。至る箇所にできて、潰瘍(かいよう)になるので水分や食事が当たると染みて痛がります。数個で済むこともあれば10個以上の水疱ができる場合もあって、赤ちゃんは口に手を入れた際に水疱を破ってしまい、更に痛みを感じて泣きやまないこともあるようです。

特に口内の水疱ができている時はよだれが多く出ます。水疱は5~1週間程度で改善されますが、舌周辺は特に痛がるので食欲不振と脱水症状には注意。

高熱は38度程度ですが、髄膜炎を起こすと頭痛、発熱、嘔吐をひきおこしてしまいます。特に新生児は髄膜炎の症状が顕著に出ないうちに症状が進行しやすいので、手足口病の疑いを持ったら早めに受診しましょう。

手足口病の原因

手足口病の原因は、夏風邪で多くみられるコクサッキーウイルスやエンテロウイルスです。最も多いのはコクサッキーウイルスA16型、エンテロウイルス71です。感染力の強い特徴があり、集団生活や子どもが多数集まる場所で多く感染しています。ウイルスによって症状が異なるという報告はありません。

ウイルスは感染者の鼻やのどの分泌物や便に潜み、くしゃみや咳の飛沫感染、接触によって感染を広めます。特に公共のベビーベッドで赤ちゃんのおむつを交換する際、ベッドに感染者の付着物が残っていて感染してしまうことも。

また、手足口病が完治してものどは1~2週間、便からは3~5週間もの間、原因ウイルスが排泄されます。その為、完治した患者との接触が思わぬ感染原因になることもあります。

手足口病の治療

手足口病の治療に専用の薬や、特別な治療法はありません。発熱、のどの痛み、水疱など症状に合わせて対処していきます。特に痛みを訴えやすい口内には口腔治療薬の塗布が良いという説もありますが、基本的には効果は実証されていないので、大体は痛みの緩和に有効的な食事やアドバイスを受けます。

しかし稀に嘔吐や下痢を併発することがあります。また、発熱と口内の痛みで食欲不振を起こし、脱水症状や急な体力低下を起こすことも考えられます。乳幼児は体調の急変スピードが速いので、その時は早急に受診して医師の指示に従いましょう。

手足口病の時の食事

口腔内の水疱が潰瘍になって痛むことが、乳幼児にとっても大変つらいことです。痛みを最小限に抑える食事メニューも、手足口病の治療中には痛みの緩和法の1つです。

子どもの好きなもの、食べたがるもので食欲不振をカバーしたり、食欲がなくても、麦茶やさ湯で水分補給をして脱水を予防することも大切です。3食時間通りの食生活は少しお休みして、数時間おきに少しずつでも痛みでつらい口内に刺激を与えない食事内容を考えてみましょう。

ゼリーや白玉、すいとん等、のど越しがツルンとしているものやアイスは比較的食べやすいようです。逆に、熱いものや塩気の強いもの、酸味のあるものは潰瘍に染みる傾向があります。硬いものよりは柔らかい口当たりがおすすです。

手足口病の免疫

手足口病にかかった際の原因ウイルスには体が免疫を作り、次にそのウイルスが体内に入っても感染しにくいのです。ですが原因となるウイルスは細かくは10種類以上あり、別のウイルスに対しては無防備なままです。その為、何度も手足口病にかかってしまうことがあります。

手足口病の予防

・手洗いうがいの励行。
・おむつを替える時は親子で手を清潔にしましょう。
・複数の赤ちゃんが口にする玩具を舐めたり、触らないよう注意。

・手足口病の症状が出ている患者、または治ったばかりの人と一緒に同じコップやスプーンを使わない。

風邪と同じくウイルス感染なので、学校や幼稚園などで出席停止になる病気ではありません。しかし集団感染が多く、ウイルスが、のどは1~2週間、便には3~5週間存在するので症状が治まっても感染力がのこっている場合もあります。特に体力が落ちている時は、流行時に子どもが集まる場所に頻繁に行かないようにするなどの配慮もしてみましょう。



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