母乳育児にまつわるQ&A

育児ママが知りたい母乳育児にまつわる疑問、授乳中に体がポカポカする理由や、授乳禁止の服用薬など知っていると役立つアドバイスをわかりやすくまとめています。

どうして初乳が特別なの?

赤ちゃん産院でも「初乳は必ず飲ませて」と指導されることも多いので、初乳には特別感があります。実際、初乳にはオリゴ糖やラクトフェリン、鉄分やカルシウムなどサプリでも人気の高い成分が豊富に含まれています。

特に鉄分は、母体がサプリメントで鉄分を摂取しても母乳中の鉄濃度は変わらないので、鉄分が豊富に含まれている初乳は少量でも飲ませてあげたいです。

産後の母乳育児を拒否したらリスクがある?

産後の母乳育児は、母体の健康状態などにも影響されるので必ずしも誰もが母乳育児を継続できるとは限りません。ここでいう母乳育児の拒否とは、母乳育児が可能なのにママ自身が拒否した場合のリスクについてです。

もしも母乳育児が可能なのに拒否した場合でも、赤ちゃんを抱いたり泣き声を聞けば母体からはホルモンが分泌されて母乳が生成されます。赤ちゃんに飲んでもらわないと古くなって乳管内で詰まってしまいます。腫れや熱、痛みを伴うので、飲ませなくても数時間おきに搾乳する必要があります。

また、個人差はありますが授乳によって分泌されるオキシトシンというホルモンが足りないので、オキシトシンの役割である「子宮収縮を促進させて回復を早める効果」を得にくくなります。

授乳中にポカポカするのはなぜ?

赤ちゃん授乳中にママと赤ちゃんの体がポカポカするのは、母乳に含まれるオキシトシンの影響です。

オキシトシンは血管を拡張させて血液の流れを盛んにします。このとき、血圧は下がりがちですが血流が盛んなので体は運動したときのようにポカポカするのです。

赤ちゃんは大人よりも汗っかきなので、赤ちゃんを抱いているほうの腕はさらに熱が伝わってポカポカします。これは授乳時だけ強く働く作用なので、ママも赤ちゃんも、汗をかいたら冷えないように気をつけてください。

赤ちゃんがちゃんと飲めていないときの特徴は?

赤ちゃんが授乳をうまくできていないときの特徴は、口の動きが速く飲みこんでいる様子がない、くちゅくちゅ音がするだけで深くくわえていない等です。

慣れるとすぐに気がつきますが、最初はわからないものです。授乳時間は長いのに頻繁に空腹を訴えたり、授乳間隔が短すぎるときは、ちゃんと飲めていない可能性が高いです。

冷凍母乳で変化する成分は?

母乳は冷凍できます。衛生面に気をつけて解凍して飲ませることで、ちょっとだけ成分が変化します。まず細胞成分は冷凍時間が長いほど、消滅します。

でも、ラクトフェリンやオリゴ糖など冷凍の影響をうけない成分もあります。ちなみに冷凍保存した母乳は、1ドアの製氷室で2週間保存できます。マイナス20度では3ヶ月保存できます。これは健康児が対象です。体調を崩したり入院中の赤ちゃんには、長く保存した冷凍母乳はおすすめしません。

また、搾乳・冷凍・解凍のプロセスで容器を変えたりプロセスが多いほど、細菌が侵入しやすいので気をつけましょう。

もっと量をふやすためにできることは?

「赤ちゃんが沢山飲むようになったから母乳が足りない」「最近、母乳の出が悪くなってきたから増やしたい」というときは、授乳後の搾乳をおすすめします。

母乳を生産するとき、前回の授乳時にどれだけ赤ちゃんが飲んでいるのかが影響しています。つまり、ママの体内で母乳が空っぽに近づくほど、ママの体は「もっと母乳を生成しよう!」と働くのです。

完全母乳の赤ちゃんが果汁をのむときの注意点は?

出生時から完全母乳を継続している赤ちゃんにとって、果汁は未知の味です。果汁の甘味にびっくりして飲めないか、甘さが気に入って果汁をもっと飲みたがるか人それぞれです。

生後6ヶ月までは、果汁を与えることは控えたほうが安心です。甘い飲みものでも赤ちゃんの胃腸に刺激を与えます。

もしも飲みたがらないようなら、無理に飲ませなくても良いと考えてください。そもそも果汁は果糖など体内に吸収されにくい炭水化物が、下痢や腹痛をひきおこす原因にもなります。果汁が離乳食の一環だとしても、赤ちゃんが嫌がるなら後回しで大丈夫です。

逆に新しい味が気に入って、水分補給に果汁ばかり欲しがる赤ちゃんは、お茶や白湯を飲まなくなるので口内に虫歯の原因を停滞させるクセがついてしまいます。

生後6ヶ月以降でも、果汁ばかり欲しがる場合は必ず量を決めて、果汁のあとは白湯で口内に果汁が残らないようにします。

アルコールを飲んだら授乳できない?

アルコールと赤ちゃんアルコールを飲んだ直後の授乳は控えましょう。アルコールも母乳中に分泌されるので、赤ちゃんもアルコール成分を飲んでしまうことになるからです。もちろんママの体からアルコールが抜ければ、母乳にもアルコールは含まれなくなります。

アルコールを飲みたいからといって母乳育児を止めてしまうことは避けてください。医師や助産師に相談して、自分の気持ちを言葉にしてみましょう。

1人で「飲酒したい!」とストレスを抱え込まないようにします。ずっと我慢していると授乳時間もつらく、母乳育児から遠ざかりがちになります。医師に相談して、対応方法を探しましょう。

授乳禁止になる服用薬はある?

授乳禁止になる服用薬は、一般的には抗ガン剤や放射性物質に当てはまるものです。他にも、服用時だけ授乳を控えるように指導される薬もあります。

服用回数や量にもよるので、母乳育児中は必ず医師に処方してもらってください。

卒乳は1歳まで?

赤ちゃんの1歳の誕生日までに卒乳させることが基本的な考えだった時期もあるようです。現在は、1歳までと期限を設ける考えかたはありません。

授乳期間は一生の中でも短いものです。1歳前だから凄い、2歳になってしまったから遅いという優劣のつけかたは、赤ちゃんやママが傷つくだけです。

なかには精神的な安心感を求めて母乳を欲しがり、実際は離乳食で満腹になっている赤ちゃんもいます。欲しがるときは与えて大丈夫です。