新生児ママにおすすめの絵本「おかあさんだもの」

おかあさんだもの

「おかあさんだもの」は、2012年11月にアリス館から発行された絵本です。「おかあさんだもの」の作者はサトシンさん、イラストは松成真理子さんです。

作者のサトシンさんは、絵本作家として活動する前は広告制作やフリーのコピーライターとして活動していたそうです。「うんこ!」という絵本では、第3回MOE絵本屋さん大賞やリブロ絵本大賞を受賞するなど、個性的かつ嫌みのない楽しい作品が特徴です。

サトシンさん自身も、育児を経験したことがある三児の父親で、育児御モットーは「ベタベタしない。だけどパサパサしない。」だそうです。

松成真理子さんのイラストは、温かみのある色を使用。特に人物を描く時は、赤みのある丸いほっぺが特徴です。

「おかあさんだもの」のイラストでは、陽だまりの中で赤ちゃんの足を母親の足に乗せて歩く絵から伝わる温かくて幸せそうな気持ちに共感します。

たくさんの産まれた日の感動

「おかあさんだもの」には、赤ちゃんがうまれた日の感動が温かいまなざしで描かれています。

つらいことがあっても、泣きたいことがあっても産まれた日の感動を思い出せば乗り越えられると背中を押してくれる文章があります。そして、なぜだか絵本という文字の少ないページでも、それが正しいと思えてきます。

それもそのはずです。「おかあさんだもの」は、サトシンさんが1人の新米ママさんに出会ったことをきっかけに、多くのママにインタビューを重ねて完成した絵本なのだそうです。

だから、この本の母親像にはとっても説得力があります。沢山のお母さんの、本当の出産経験談が元になっているからこそ、本当の母親の気持ちが凝縮されているのです。

いつまでも母親は変わらない

「おかあさんだもの」に、出てくる「おかあさん」は年齢もきまっていなければ、子どもの年齢もわかりません。まだ赤ちゃんなのか、それとももう成人している子どもを思い出しているのか。文章からはどちらか判断付きません。名前も一切出てきません。

それでも、母親の年齢や状況に関係なく全ての文章が、誰にでも当てはまります。それは、「おかあさん」はいつになっても「おかあさん」だからです。

母親の気持ちは出産後何年たっても、どんな変化があろうとも変わらないものだということが、この本を通して伝わります。

「おかあさんだもの」を読んだ感想

「おかあさんだもの」に出てくるお母さんは、赤ちゃんの幸せを願わずにはいられないと言います。そんな気持ち、お母さんなら誰でも思うことで当たり前すぎるのです。

この絵本を読んだら、子どもの幸せを願わずにいられないと思うのはどうしてだろうと考えてしまいます。なぜだか、妊娠した時から出産して今に至るまでを振り返りたくなりました。

妊娠中や出産時の思い出、産まれたばかりの子どもを思い出すと、やっぱり幸せを願わずにはいられないなと確信します。でも、こうゆうことを考えるきっかけは年々減っているような気がします。産まれた日を絶対に忘れないと思いつつ、その時の気持ちを思い出す日がどんどん減っていることに気がつきました。

子育ての基本は色々あるけれど、この絵本に描かれている赤ちゃんが産まれた時の気持ちは子育ての基盤です。私の母もこんな気持ちでいてくれたのかと思うと、私も子どもと素直に向き合って子育てをしたいと思いました。

育児に悩むママにおすすめ

「おかあさんだもの」は、育児に悩んだり、母親としての自信がなくなりそうな時にこそおすすめしたい絵本です。

母親向けの絵本で出産の話しが出てくる時、「生まれてきてくれてありがとう!」という気持ちが前面に表現される内容は多々あります。でも、「おかあさんだもの」はちょっと違います。

「おかあさんだもの」を読んでいると、母親から子どもへの気持ちというよりも、絵本が母親に語りかけているような気分になるのです。だから、子育てに迷ったり疲れているママにもこの絵本が語りかけてくれます。

絵本だけど絵本じゃない、疲れたママに語りかけてくれるような絵本だと思ってください。「おかあさんだもの」は子育て中のママを励まして、支えてくれる絵本です。

参考:絵本作家サトシンのHP・・作者のサトシンさんのHPです。HPからブログにも移動できます。絵本を通して、前向きに子育てに関わる様子が新米パパにもおすすめです。

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