水の種類をママ目線で解説

水水の種類を、育児ママと赤ちゃん目線でわかりやすく紹介します。赤ちゃんにとって吸収しやすい水と、吸収しにくい水があります。成分や特徴を知って、安心して赤ちゃんに与える水を選びましょう。

水の種類

水には沢山の種類があります。一見、どれも透明色で同じに見えますが、実際はそれぞれの成分に特徴があります。ここでは飲料用の水として、私たちが飲むことのできる水を紹介します。

「ミネラルウォーター」「天然水」という言葉で選んでいませんか?それぞれの特徴はペットボトルや瓶にも表示されているので、よく確認してみましょう。

ミネラルウォーター

大きく考えると間違ってはいませんが、「安心して飲める=ミネラルウォーター」という構図があります。ミネラルウォーターとは飲料水の中でも地下水が源水のものを指します。

もっと詳しくは、地下水が原水かつ硬度や水道法に定められた基準を満たしたもので容器に詰められた水をミネラルウォーターと呼んでいます。つまり容器に入っている状態の水限定の言葉です。具体的に商品で言えばサントリーの「日本の天然水」などです。

そのなかでも、特定の原水から採水して沈殿・ろ過・加熱殺菌以外の処理を行わない水は「ナチュラルウォーター」と表示します。

さらにナチュラルウォーターの中でも硬化された地下水という特定条件の原水から採水した水は、ミネラルを含んでいるので「ナチュラルミネラルウォーター」と表示します。

ミネラルウォーターは、ナチュラルミネラルウォーターが原水です。飲料用として品質を安定させるため等でミネラル調整や、水に空気を送り込んで水中の微生物有機物の分解を促進する作業(ばっ気)をほどこしています。

ミネラルウォーターと聞くと、本当に自然の水をただくんでいるだけのようなイメージで宣伝されている時もありますがあ、ちゃんと原水が特定されていたり処理をほどこして安定させる場合もあるんですね。

硬水

硬水(こうすい)はミネラルが豊富で、ちょっと口当たりに特徴のある水です。

硬度は水1000ml中にどれだけのカルシウムとマグネシウムが含まれているかで決まります。この場合、ミネラルは硬度で表しますが、硬度が高いほどミネラルが豊富です。

ヨーロッパでは硬水が広く流通して飲まれています。日本ではあまり硬水が採水されないので、飲み慣れない人にとっては不思議な味かもしれません。

硬水のミネラルとは、カルシウムイオンやマグネシウムイオンです。煮沸で硬水のイオンが飛んで、軟水化する一時硬水(いちじこうすい)と、煮沸をしても変わらない永久硬水(えいきゅうこうすい)がありますが、イオン交換樹脂という合成樹脂で、永久硬水を軟化させて飲料水にする方法が活用されています。

ただ、ミネラル成分は大人にとっては体に良い吸収をしてくれますが、赤ちゃんの腸には負担がかかり過ぎてしまいます。

赤ちゃんや高齢者は、硬水のミネラル成分が吸収されずに腸に残って、下痢症状を引き起こすケースがあるのでおすすめしません。

軟水

軟水(なんすい)は、硬水と反対にカルシウムイオンやマグネシウムイオンの含有量が少ない水です。赤ちゃんにとっては、ミネラル成分の負担が少ないので新生児から使用できる水です。

硬水と呼ばれる水の硬度が120以上なのに対して、軟水はそれ以下で、新生児には0に近いほど安心だと考えられています。日本の水道水はだいたい80程度だそうです。

軟水は石鹸カスがでにくいまま溶かす効力があるので、石鹸を泡立てやすい水でもあります。お米を炊いたりお茶を淹れる水にも適していて、日本人にとっては飲みやすいと感じる水です。

海洋深層水

海洋深層水は、深度200mよりも深い海水を利用した飲料です。本来、海洋学上は北大西洋グリーンランド沖と南極海で形成される深層水だそうですが、飲料水として出回っているものは分布にこだわっていないものも多いそうです。

深度200m以下の海洋深層水は産業廃棄など汚染された河川水の影響を受けていないこと、太陽光が届かないのでプランクトンが少ないことが特徴です。

つまり、もっと浅い深度の海水よりも科学物質の汚染の心配がなくミネラルが豊富、有害雑菌が発生しにくい安全性があります。水温も天候に左右されにくいから安定しています。

ただし、飲料水としては海水の塩分を取り除いてミネラルの調整を行う必要があります。だから私たちの飲んでいる海洋深層水は調整されたものであって、ただ海の水を取水して詰めたまのではありません。

赤ちゃんにはミネラル成分がちょっと心配です。豊富なミネラル成分が体内で消化吸収されないかもしれません。でも、産後のママにはミネラル摂取にはおすすめです。

酸素水

酸素水とは、通常の水よりももっと多くの酸素を溶かしこんだ水のことです。普通にコップに入れた水と比べると、高濃度酸素水に含まれる酸素はその5倍以上(製品によって異なります)になるそうです。

酸素と名前がつくと健康度の高い商品というイメージがあり、水だけでなく「酸素缶」「酸素カプセル」など酸素関連のサービスが増えています。酸素を体に沢山送りこめば血行がよくなって、健康的にも精神的にも良いという考えが浸透しているからです。パパやママがリフレッシュで飲むにはおすすめです。

赤ちゃんに関しては、「酸素水で調乳すると酸素が体に沢山行き渡る?」とも考えますが、粉ミルクの成分バランスを変えてしまう恐れがあるので、わざわざ高濃度酸素水を使用することは控えたほうが良いでしょう。

水道水

水道水のなかでも、一般的に引用可能な水道を上水道(じょうすいどう)と呼びます。わたしたちが水道をひねって出す水が、上水道の水です。

水道水というと、上水道以外などもにも下水道(げすいどう)など雨水や汚れた水を排水する水路も含まれてしまうから、飲料について話す時は上水道を指します。

各地域で厚生労働省が認可した水道業者が、水道法に基づいて飲用水として適した水を提供しています。水道水は殺菌のために塩素を使用するので、カルキ臭いという人もいます。

放射能問題で上水道が放射能物質の影響をうけているかどうか、それを飲んだらどうなってしまうのかが話題になっています。

ペットボトル飲料として販売されるほど美味しい地域もあり、海外に比べて日本の水道水は安心なことでも有名です。でも、地域によって硬度も違うので赤ちゃんに与える時は沸騰させて冷ますと安心です。

純水

純水とは不純物をほとんど含んでいない、純度の水のことです。例えばドラッグストアで見かける日本薬局方の「精製水」は純水の一種です。

純水にするための製法によって「脱イオン水」「RO水」など呼び方も変わります。ただし、水道水を家庭用フィルターでろ過する程度では純水にはならないそうです。

ちなみに「超純水」と呼ばれる水もあります。単に純水よりもっと不純物が無い水、と言えばそうなんですが、工業用に使われる水で飲料としては不向きです。身近なものではコンタクトレンズの洗浄に使われたりします。

だから一口に純水といっても飲料用と工業用があるので気を付けてください。ちゃんと飲料用になっている純水なら大丈夫です。でも、純水はミネラルや人間にとってプラスの成分まで無いので美味しくないと感じる人もいます。

また、菌が繁殖しやすいデリケートな面があるので、本当の純水を赤ちゃんに与えるのは注意が必要です。粉ミルクの調乳ならしっかり沸騰させるので安心ですが、飲料水として販売されていて、安全に保管されているものを選んでください。衛生面で扱いに注意が必要なので、ちょっと大変ですね。

清涼飲料水

清涼飲料水は基本的にアルコールを含まず(1%未満)、炭酸ジュースやソフトドリンクと称される味や香りのついた飲料を指します。

乳製品や乳酸菌飲料は含まれません。考え方によってはミネラルウォーターも含まれるそうですが、ここでは一般的にジュース等を指す清涼飲料水について説明します。

清涼飲料水、特にあまい炭酸飲料は糖分が多く含まれています。すぐに1日の摂取量を越えてしまうのが心配です。肥満や虫歯原因の1つとも言われています。

育児で疲れた時に炭酸飲料をのむと、胃がスキッとして気分がさっぱりします。でも糖分や健康を考えて、量を決めて摂取しましょう。

赤ちゃんへは与えないようにします。飲み心地がよいから好む赤ちゃんもいますが栄養面では不要な摂取が増えて、胃腸に負担をかけてしまいます。

こんな水は危険

不透明な水、日光で温まったまま放置していた水は赤ちゃんには不向きです。雑菌が繁殖している可能性があります。

どんなに赤ちゃんに安全な水でも、管理方法を間違えたら安全とは言い切れません。

ペットボトルタイプの場合は、開封したら消費期限に関係なく早く使いきることは絶対です。

開封した場合、口をつけると雑菌が侵入してしまうので、口はつけずに他の容器に移して飲むようにします。粉ミルクの調乳でも、粉ミルクが付着しないように気を付けてください。飲みくちに口をつけていない状態で残している場合は、しっかりフタをして冷蔵庫で保管して早めに使いましょう。