新生児が飲める水、飲めない水

離乳初期前の新生児が飲める水と、まだ飲めない水をわかりやすく解説します。新生児は消化器官が未発達で少しの刺激でも体調を崩す恐れがあります。刺激を与えず、新生児にも安心な水分摂取が理想です。

新生児に安心な水の条件

水・消化器官などを刺激しない。
・飲料水の基準を満たしている。

この2つの条件は、当たり前のようで実は水の成分や発生場所によって満たされていない場合があります。

新生児にとって安心な水は、大人にとっても安心です。でも、大人にとって安心な水が、新生児にも安心とは限りません。

その理由は新生児の未発達な臓器にあります。水だって体の中に入れば、トンネルを抜けるように尿になるわけではありません。胃や臓器を通って、必要な成分が吸収されています。

離乳食は、早い月齢から消化しやすい食品や、モグモグできるようになってからじゃないと消化しにくい食品があって食べるスタート時期が異なります。水もそれと一緒です。成長に合わせて安心な水を考えていけばよいのです。

新生児から飲める成分の水もあれば、もう少し成長してから飲むのが好ましい水もあるのです。そんな水の目には見えない成分や特徴を知れば、もっと安心して水を飲むことができますね。

新生児に硬水は消化不良

新生児硬水(こうすい)とは、その名の通り硬度の高い水です。硬度が高い水は、カルシウムやマグネシウムといったイオンが豊富に含まれています。WHOの定義では硬度120以上の水は硬水と定めています。

硬度の高い水は、一般的には海外のほうが採取しやすいようで、ヨーロッパから輸入されている飲料用の水には硬水が多く見られます。

硬度が高いと、なんといっても飲みにくさが有名です。慣れてしまえば平気ですが、ミネラル成分が多いほど口当たりは独特になりがちです。

例えば、ダイエットに良いと言われている硬水は硬度が1000以上、大人にとっては飲みにくさを感じるもののダイエット効果が期待できるから人気です。でも、新生児が飲める硬度は60以下だと言われています。ちなみに硬度が60以下の水は軟水(なんすい)と呼ばれます。

新生児が硬水を飲んだら

硬水は硬度の時点で赤ちゃんには適していないと考えられますが、じゃあ実際に飲んでしまったらどんな状況が予想されるのでしょうか。

硬水のマグネシウムは大腸にとどまる性質があり、満腹感はありますが吸収されにくいのが難点です。特に新生児は臓器の機能も未発達な面があるから、吸収されずにいる硬水が腸内を刺激して下痢を引き起こす可能性があります。

新生児は大人よりも体内に水分を含んでいるので、下痢から脱水症状がおきると体力が一気に奪われて危険です。そんなことからも、新生児に硬水は控えたほうが良いと考えます。

ちなみに妊娠中も硬水の飲みすぎはお腹をゆるくする場合がありますが、カルシウムやマグネシウムといった妊娠中に摂取したいミネラルは魅力的です。効果には個人差があるので試してみないと合う合わないはわかりませんが、コップ1杯程度を飲んで便秘予防にも役立てるのは大丈夫です。

新生児も安心の軟水

軟水(なんすい)とは、硬度が低く口当たりがまろやかな水です。日本では硬水よりも軟水の方が多いので、私たちにとってもなじみ深い水です。

軟水は、硬水と比べると飲みやすく、日本の水道水も硬度80位が目安になっています。WHOの定義では硬度60以下が軟水、硬度120以下は中程度の軟水(中硬水)と定めています。新生児には硬度が低いほど刺激が少ないので安心です。

軟水の良い点は、腸に刺激を与え過ぎないことです。臓器の未発達な赤ちゃんは、味や飲み心地云々の前に体調を崩さず、消化器官に刺激を与え過ぎない水が大前提です。

また、粉ミルクは高機能なのですでに必要なカルシウムやマグネシウムが含まれています。だから調乳で硬水を使用するとカルシウムやマグネシウムの摂り過ぎも心配です。軟水なら粉ミルクのもつバランス良い栄養を、邪魔せずに摂取できるのです。

調乳には煮沸が必須

粉ミルク新生児には軟水が適していることを説明しましたが、直接飲ませるのはちょっと不安な軟水もあります。特に粉ミルクの調乳では、一度煮沸させてからが基本です。

では硬水を煮沸したらどうなるのでしょうか。この場合、硬水は2パターンあります。煮沸するとカルシウムとマグネシウムの含有量が減って軟水のようになる「一時硬水(いちじこうすい)」と、煮沸をしても含有量・硬度が変わらない「永久硬水(えいきゅうこうすい)」があります。

ママが、この見極めをするのも大変です。そう考えても最初から軟水や、赤ちゃん向けに販売されている水を選んだほうが安心ですね。

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