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ゴックン期の離乳食トラブル

ゴックン期はまだ母乳を制限しないで与えます。制限すると、離乳食だけでは栄養不足になるので体調を崩しがちです。

おむつを履く赤ちゃん

2020/12/21

離乳食を初めて間もないゴックン期のトラブルは、病気や体の問題以外では以下の理由が考えられます。

よくあるトラブル

離乳初期のゴックン期は、離乳食が始まったばかりなのでママも赤ちゃんも手探りの状態です。そのため離乳食の進め方でつまずいたり、赤ちゃんが離乳食そのものに馴染めないトラブルが多く見られます。

離乳食をすすめる時はトラブルを予防するのではなく、起こったトラブルに対処できるようになるとママも心配が減ります。

ゴックン期の離乳食トラブル

離乳食の味に慣れない

離乳食を始めるときは、赤ちゃんも未知の体験なので気に入る味もあれば、慣れない食感もあります。少しでも母乳やミルクと違う食感に、新鮮味を感じる赤ちゃんもいれば、違和感を感じる赤ちゃんもいるのです。

離乳食の食感、熱さが気に入らない

離乳食はヤケドしない熱さで、赤ちゃんの胃にやさしい温度が適しています。食感も歯のないゴックン期に適した調理を心がけますが、赤ちゃんそれぞれに好みがあるようです。同じ離乳食でも、温度によって食べ応えが変わります。

空腹になりやすい

離乳食に慣れると授乳よりも食べることに夢中になりますが、ゴックン期はまだ食事として離乳食を取り入れたばかりで、栄養源は母乳やミルク中心です。ここで授乳を減らすと、離乳食では満腹にならないので空腹になります。空腹が続くと、離乳食への意欲も減ってしまいます。

母乳やミルクを好む

母乳やミルクだけで生活してきた赤ちゃんにとっては、授乳がとても大切です。急に離乳食を始めたからと言って、上手に切り替えることは困難です。

スプーンよりも乳首を好む

離乳食の初期段階で口を開かない、スプーンを押しだしてしまう赤ちゃんは多く見られます。離乳食そのものに慣れていないこともありますが、スプーンが口にあたったときの感覚が気に入らないケースもあります。

当然ながら離乳食を始めても、授乳が大好きな赤ちゃんがほとんどです。

添い乳に慣れている

添い乳になれている赤ちゃんは、ベビーチェアやママの膝で離乳食を食べる姿勢から慣れなくてはいけません。ママ自身も添い乳がラクですが、離乳食を考え始めたら、どんな姿勢で離乳食を食べてほしいのか考えてみましょう。

離乳食を食べずに出してしまう

ゴックン期の赤ちゃんが、離乳食を口に入れてすぐ出してしまうのは、珍しいことではありません。

ゴックン期の赤ちゃんにとって離乳食は未知の食べ物ですから、安全性が高くても温度や食感に驚いてしまいます。

食べものを下に乗せて動かしてみる、この繰り返しで母乳やミルク以外にも食べものがあると覚えていきます。

また、遊びの一環で口に入れたものを舌を動かして出してしまうこともあります。大人から見れば食べものを粗末に考えて遊んでいるように見えるかもしれませんが、赤ちゃんにとっては別の理由があります。

ゴックン期の赤ちゃんは口を上下にもぐもぐさせることや、食べものを口に入れて飲み込むこと自体が初めての経験です。

舌を上下に動かしたり、口から出てしまったとしても赤ちゃんはママやパパの真似をして、食事をしようとしています。わざと出すのも離乳食や舌の動きに馴染むための動作だと考えましょう。

最初は離乳食を口から出して汚してしまったり、せっかく用意した離乳食ではお腹いっぱいにならずに母乳やミルクで満たすことが多いのも仕方のないことです。

ママにとっては離乳食は味気のないものですが、離乳食を舌で押し出してしまう行為が気になる時は、一緒に食べて大げさに口を動かしてみます。

大人の食事を食べたがる

離乳食を始めたゴックン期は、まだお粥も10分粥でスープ状のとろみのある食事がメインです。しかし、なかには離乳食を受け入れずに大人と同じ食事を欲しがる赤ちゃんがいます。

赤ちゃんが離乳初期に、食べものに興味を示すことは良いことです。離乳食がスムーズに進むことにも繋がります。

実際には大人の食事は、ゴックン期の赤ちゃんには注意が必要なものばかりです。先ず、ゴックン期の赤ちゃんには歯で噛み砕くことができないので固形物を飲みこんでしまいのどを詰まらせてしまう危険があります。

あっさりした料理でも調味料を沢山つかっていたり、アレルギーの問題からまだ与えることが不向きな食材もあります。

豆腐なら安心だろうと思いがちですが、冷奴のような過熱をしていない豆腐は生ものとして考えるので与えることができません。

ママの食事を欲しがるようなら、食器を同じにして統一感を持たせたり、離乳食もママの前に置いてみましょう。大人の食事をスプーンに乗せたふりをしたり、ゴックン期にゴックン期に不向きな料理は与えないよう気を付けます。

赤ちゃんによっては、離乳食用のスプーンではなくママやパパのお箸からなら納得して離乳食を食べることもあります。同じように、わざとママやパパも離乳食スプーンをつかってみるのも1つの手段です。

大人の食事を欲しがる赤ちゃんにとっては、ママやパパと一緒に同じような食事をしたいという気持ちの表れなのです。離乳食は進まないのでママは苦労するかもしれませんが、食事に興味を持ち始めた証拠だと考えましょう。

母乳を飲みたがる

離乳初期のゴックン期に、離乳食を食べても母乳を飲みたがる時は与えてあげましょう。ゴックン期はまだ食べものを沢山食べることができません。食べているようで、口からでてしまうこともあり、なかなか離乳食だけではお腹いっぱいにはなりません。

離乳食が進むにつれて母乳の量も調節して、母乳よりも離乳食で栄養を取るようになります。ゴックン期はまだ母乳を制限しないで与えます。制限すると、離乳食だけでは栄養不足になるので体調を崩しがちです。

母乳やミルクを与える時間は、ママと赤ちゃんのコミュニケーションをはぐくむ時間でもあります。周囲の意見や育児書の一般的な授乳量を気にしすぎないことも大切です。

ただし、離乳食をはじめたら、母乳やミルクを与えるのは離乳食を食べさせた後にしましょう。先に母乳やミルクを与えてしまうと、空腹感もなくなるので離乳食を食べる気が無くなってしまいます。

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