ゴックン期の豆腐

豆腐は離乳食に適した素材と食感で、離乳初期のゴックン期から完了期まで活躍する食品です。

離乳初期のゴックン期での豆腐は、もともと歯を使わなくても食べられる柔らかさが、乳歯の生えそろわない赤ちゃんの口にも難なく受け入れてもらえます。豆腐の柔らかいのど越しは、赤ちゃんの喉にも優しくて潰してもそのままでも食べることができます。

ゴックン期の赤ちゃんは、あごを使って食べる練習をすることから始めます。歯も生えそろっていない状態で食事をするので、上あごと下あごを合わせて食品を潰して食べることが離乳食の第1歩です。

上あごと下あごの動きだけでも、豆腐は十分に食べることができるので、離乳初期のゴックン期は豆腐で口を動かすことに慣らします。

ゴックン期の豆腐の選び方

絹豆腐・シンプルな原材料で作られた豆腐を選ぶ。
・香料や添加物で、加工した豆腐は避ける。
・賞味期限内でも匂いや色などに変化があって心配な豆腐は避ける。

豆腐と聞くと、ヘルシーで原材料もシンプルなイメージがあるので、大人はあまり気になりませんが、離乳食に使用する豆腐を選ぶ時には成分表示にも気を付けます。

豆腐の中には、たまご豆腐や胡麻豆腐など味や風味に変化を持たせている豆腐があります。ゴックン期の赤ちゃんには加工された豆腐を与えることは控えます。たまご豆腐は原材料に乳製品があり、5~6ヶ月の赤ちゃんの消化器官に負担がかかってしまいます。

食感を変えるために添加物を使用している豆腐製品や、賞味期限を過ぎて衛生的に心配な豆腐は避けます。

赤ちゃんの口に合うように、なめらかな舌触りや柔らかい食感の豆腐を選ぶ時もシンプルな原材料と工程で作られている豆腐を選びましょう。豆腐の匂いやのど越しは、調理段階で工夫できます。添加物や香料で食べやすくしてある豆腐はゴックン期にはまだ与えないようにします。

木綿豆腐と絹豆腐

豆腐には大きく木綿豆腐(もめんどうふ)と絹豆腐(きぬどうふ)に分けられています。豆腐は豆乳と、それを固める「にがり」と呼ばれる凝固剤から作られます。

豆腐は様々な工程で作られますが、簡単に説明すると、豆乳とにがりを容器に入れて固めたら、更に崩しながら木綿の布を敷きつめた容器にいれて水分を抜くと、木綿豆腐が出来上がります。つまり木綿豆腐は、木綿で豆腐の水分を取りのぞくのです。

木綿豆腐の底面や周囲に線が入っているのは、柔らかい豆腐の水分を抜く時に木綿の布の跡が付くからです。

水分の抜かれた木綿豆腐は、形を維持しやすく崩れにくくなります。凝縮された木綿豆腐は、たんぱく質やミネラルも豊富ですが水分と一緒に水溶性の栄養素が少し失われます。

絹豆腐は、豆乳とにがりを容器に入れて固めた豆腐です。絹豆腐は木綿豆腐のように水を抜く工程がありません。そのため木綿豆腐よりも水分を含んだ状態です。

絹豆腐は、水分によって型崩れしやすい形態ですが、木綿豆腐よりも水溶性ビタミン多く含んでいます。

絹豆腐の中でも充填豆腐(じゅうてんどうふ)は、密閉した容器に入れて固めているので容器いっぱいに豆腐が入っていますが、密閉状態で加熱しているので賞味期限が長い特徴があります。

賞味期限が長くても、充填豆腐を開封したら早めに使い切ります。賞味期限は未開封の豆腐に対して定められているからです。

木綿豆腐も絹豆腐も離乳初期のゴックン期から食べることができます。調理次第で食感は調節できますが、初めて離乳食に挑戦するママには、元からのど越しがなめらかな絹豆腐がお勧めです。

ゴックン期の豆腐の保存

ゴックン期は離乳初期なので、赤ちゃんは離乳食よりも母乳やミルクからの栄養摂取がメインです。離乳食に使用する豆腐は少量だと考えましょう。

離乳食の為に用意した豆腐は大人の食事にも利用したり、家族で協力して消費します。残った豆腐は密閉して冷蔵庫で保存します。

豆腐を冷蔵庫で保存する時は、豆腐の入った容器に水を加えて水分が減らないようにします。ちょうど豆腐が水に浸かる程度までひたします。容器の水は毎日交換します。水が新鮮ではなくなると、豆腐の鮮度も落ちて腐りやすくなるからです。

豆腐の保存場所は低温を保てる冷蔵庫が安心です。室温では保存時間が短くなるので、気温の高くなる季節は特に衛生面が心配です。冷凍庫で保存すると水分が急速に抜けるので味や食感が元に戻りません。

ゴックン期は赤ちゃんの胃腸も離乳食に慣れていません。そのため、保存方法によって豆腐の鮮度を落としたり菌を繁殖させない注意が必要です。豆腐が赤ちゃんにとって消化しやすい食材だからこそ、離乳初期のゴックン期に注意点をしっかり身につけておきましょう。