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ゴックン期の基本ルール

ゴックン期の赤ちゃんへの離乳食の食べさせ方は、赤ちゃんを膝の上で抱き、少し後ろに傾けます。

ミルクを飲む赤ちゃん

2020/12/19

ゴックン期とは離乳食の最初の段階です。ゴックン期を離乳初期(りにゅうしょき)とも呼びます。ゴックン期は、赤ちゃんが母乳やミルク以外で栄養を摂る最初の1歩で大切な時期です。

ゴックン期は、多少の個人差はありますが生後5~6ヶ月頃にあたります。つまり、何らかの病気や気になる点が無ければ、生後5~6ヶ月頃には離乳食の開始を考えます。しかし開始日は赤ちゃんによって様々です。早く離乳食を始めれば優秀というわけではないので、赤ちゃんの様子を見て見極めましょう。

ゴックン期の食べ方

ゴックン期の食べ方

ゴックン期の赤ちゃんは、まだ食べるために口を動かすことを覚える最中です。

母乳やミルクを飲む時に、乳首が近付くと口を開ける流れでスプーンを近づけてみます。最初は分からずに口を開けますが、それが母乳やミルクではないと分かると口をあまり開けなくなる赤ちゃんもいます。

ゴックン期は食べるというよりは、母乳やミルクとは違う離乳食を口に入れることを繰り返します。最初の1日目は小さじスプーンひと口です。ゴックン期は離乳食を食べるのではなくて、離乳食を知る時期だと考えてあげましょう。

ゴックン期の赤ちゃんは、下が前後にしか動きません。口を開けた時に舌を前に出して、離乳食を乗せてもらったら飲み込みます。おかゆを食べる時もスープを飲む時も同じように、舌にのせてもらったら飲み込むことしかできません。

ゴックン期の赤ちゃんへの離乳食の食べさせ方は、赤ちゃんを膝の上で抱き、少し後ろに傾けます。スプーンに乗せた離乳食が床と平行になるように与えます。前のめりになっていると、赤ちゃんが飲み込めずにダラーっと口から出てしまいます。

スプーンをゆっくり口に近付けて、赤ちゃんが口を開けて舌を見せたら、離乳食をスプーンごと舌に乗せます。口を閉じてきたらスプーンを抜きます。赤ちゃんの舌に触れるスプーンは、浅い方が食べやすいようです。

ゴックン期の赤ちゃんは離乳食を口に入れる時に大口を開けないので、幅も狭くて先の割れていないスプーンが適しています。

ゴックン期の食事回数

ゴックン期の食事回数

生後5ヶ月から順調にスタートして、生後6ヶ月では離乳食を1日2回食べている赤ちゃんがいる一方で、なかなか慣れないために生後6ヶ月も1日1さじを続けている赤ちゃんもいます。ゴックン期は離乳食のスタート地点なので、焦らずじっくりと慣らしていきます。

ゴックン期の離乳食は最初は1日1回です。数週間は続けて、なれてきたら1日2回に増やします。目安は離乳食開始から1ヶ月で、2回にするかどうか考えます。飲み込むことにつまずいたり、離乳食を嫌がっている時は、2回から1回に戻ることも考えます。

ゴックン期の食事量

ゴックン期は最初は小さじひとくちからのスタートです。赤ちゃんは慣れるまでは飲み込まずに舐めるだけで、小さじひとくちも食べない場合もあります。無理に食べさせずに、ゆっくり進めましょう。

おかゆ等の主食とサイドメニューを合わせて、子どものご飯茶わんの半分程度の量を、1回に食べられるようになれば、次のモグモグ期に移行する合図です。もともと小食な赤ちゃんだと、少し量も減りますが喜んで離乳食を食べているようなら、徐々にモグモグ期の調理法を取り入れます。

ゴックン期の注意点

ゴックン期のおかゆ

もしも、離乳食を食べて吐き出したり顔色が悪くなった時は、必ず医師に相談しましょう。アレルギーの疑いのある赤ちゃんの場合、慣れるまでは、小児科の開いている時間帯に離乳食を設定するのも安心です。

離乳食は最初はヨーグルトのように水分が沢山含まれていて、固形物のない食事です。それまでの母乳やミルクとも味が違うので、とまどう赤ちゃんもいます。逆に食事に対して積極的で、離乳食を好む赤ちゃんもいます。

離乳食を始めたら、食事をすることが楽しいと感じるようにすることが理想です。その為には、ママ自身も離乳食に対して前向きに楽しむことが大切です。

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