離乳食は、だしの味付けや香り付けを丁寧に考える必要があります。いくら食材に気を遣っても、味付けに添加物や塩分が加えられてしまうと意味がありません。
2020/12/19
離乳食は、だしの味付けや香り付けを丁寧に考える必要があります。いくら食材に気を遣っても、味付けに添加物や塩分が加えられてしまうと意味がありません。
離乳食で使うだしは、昆布と鰹節を使って簡単に手作りすることができます。作っただし汁はペットボトルに入れて冷蔵保存もできるので、無駄なく活用しましょう。
材料は昆布と鰹節のみです。手作りすることで余分な添加物や保存料を含まない、天然のだしになります。赤ちゃんの離乳食にも使える、刺激の無いだし汁です。
用意するもの。
昆布はスーパーで売っているもので十分ですが、養殖よりは天然の昆布のほうが、香りのよいだしを取りやすいようです。
鰹節は重さを量ることが手間なら、小袋入りを使います。水の量に対するおおよその目安なので、あまり神経質に量らなくて大丈夫です。鰹節は最後にこして取りのぞきます。
離乳食に活用できる和風だしは、昆布と鰹節(かつおぶし)の天然のだしで作ります。昆布は簡単な下準備を施すと、美味しいだしがとれます。
まず、昆布の表面を硬く絞ったフキンで軽く拭きとります。濡らしたフキンやガーゼは、他の食材が付いていない清潔なものを使います。柔軟剤が強いフキンは、1度水洗いしておきます。
昆布の表面の白い粉は旨み成分なので汚れとは違います。表面に粉は残っていて大丈夫です。この旨みの粉は水溶性なので、水洗いは避けます。
表面を軽く拭きとったら、だしを作る際に使う水に昆布だけ浸します。浸す時間は20~30分程度です。
水の量はしっかり昆布が浸るようにします。その量で昆布が浸らない時は、昆布を半分に切って容器に合わせたり工夫します。水に浸からないと、昆布は柔らかくならないし、ダシも出ません。
水だけで塩や他の調味料は不要です。昆布は乾燥しているので、パキッと2つに割れることもありますが、割れても問題ありません。割れてしまった昆布の小さなかけらも水に浸して、だしを取ります。
水に浸しておく時、湿気や気温の高い季節は必ずラップやフタをして、冷蔵庫に入れます。特に日射しがあたり続けないように気を付けましょう。
1~2分で昆布が柔らかくなり始めます。左右から調理用ハサミで切り込みを入れます。
昆布は水に浸けると、ぬめりが出ます。これも美味しい成分なので取りのぞきませんが、ハサミをいれる時は手が滑らないように気を付けます。
離乳食は毎日作るので、だしも頻繁に作ることが予想されます。前の晩に、ここまでの昆布の下準備を済ませておくと時間が短縮できます。
昆布をつけたまま水を火にかけて、湯になるまでゆでます。沸騰させないように弱火から調節しながらゆでます。
煮たつ手前で火を止めて、鰹節を加えます。鰹節は乾燥したまま熱湯に加えます。昆布と鰹節を入れたまま、更に2~3分沸騰しないように弱~中火でゆでたら、火を止めてフタをします。
フタをして、しばらくすると火にかけている時は上に浮いていた鰹節も鍋底に沈みます。鰹節が底に沈んだら、熱湯に注意しながら茶こしやコーヒーのペーパーフィルターでこして冷まします。
手作りのだしは、こまかな昆布や鰹節の粉が残りがちです。赤ちゃんの離乳食には、粉が入っていない上ずみ部分が安心です。粉が残っているほうは、大人の料理に使います。
昆布と鰹節の和風だしは、冷ましたらペットボトルや容器に入れて冷蔵庫で保存します。手作りの和風だしには保存料が入ってないので、1週間以内に使い切りましょう。
手作り和風だしを入れる容器は、簡単に注げるタイプが便利です。ペットボトルや家庭にある調味料の空瓶を良く洗って再利用します。手作りの和風だしは生ものと同じだと考え、必ずフタをして密閉して保存しましょう。
製氷ケースに入れて冷凍も出来ます。離乳食は少量ずつの調理なので、製氷ケースの氷1つ分で調理ができます。
最初から氷1つ分の量を調べておくと、離乳食レシピを見ながらの料理もしやすくなります。赤ちゃんには凍ったまま与えず、必ず熱を加えた調理で与えます。氷の表面に汚れが付着しないように、チャックのある袋に入れて冷凍しましょう。
和風だしはシンプルなので、大人の料理にも使えます。お吸い物を作る時は、だし汁を多めに使うと調味料を薄味にできます。