e-育児top離乳食,食生活 ゴックン期のお粥嫌い

ゴックン期のお粥嫌い

離乳初期のゴックン期のお粥に求めることは、離乳食を進めやすくするように胃腸に刺激を与えない温度と、歯の無い赤ちゃんが口に含みやすい柔らかさです。

外出で抱っこされる赤ちゃん

2020/12/19

お粥を嫌がる理由

いやいや

赤ちゃんにとっては、母乳やミルクの液体状の食事がメインだったので少し食感に変化があります。この食感の変化に興味を持たないと、お粥が嫌になりやすいようです。

離乳食を初めてすぐの赤ちゃんは、興味を持って口を開けるか、注意深くなるかが極端です。母乳やミルク以外の食事に慣れていなかったり、スプーンに慣れていないことが原因の場合は、次第に慣れて嫌がらなくなります。

慣れることに大変なのは、赤ちゃんがお粥自体を気に入らない時です。特に母乳やミルクに対する愛着が強いほど、離乳食を受け入れることが難しいケースもあります。この場合は、お粥だけではなく他の離乳食を受け入れるのも慎重になりがちです。

味がしない理由で赤ちゃんが、お粥を嫌がることも多く耳にします。先に果汁を与えている場合は特に、甘い果汁の味と比べてしまい嫌がる傾向にあります。ひとくちは食べるけど、何口も食べない時は果汁など味のするものを与えすぎていないか考えましょう。

ゴックン期はお粥だけではなく、他の離乳食もゆっくりと始めることがコツです。最初に嫌がったとしても、離乳食に慣れると食べるようになる場合もあるので、嫌がるからといって与えるのを諦める必要はありません。

気をつけなければいけない点は、何度も吐くようにお粥を出してしまう時です。お粥嫌いではなく、消化器官に負担をかけている可能性も考えられます。心配な時は1度、離乳食を中断しましょう。

ゴックン期のお粥の特徴

ゴックン期のお粥

ゴックン期の離乳食は、10分粥(じゅうぶがゆ)というかなり水分が多いスープのようなお粥から始めます。

ゴックン期の10分粥は柔らかくて、歯の無い赤ちゃんもあごの力を使わず、楽に食べることができます。万が一、あごでつぶせずに飲み込んでも消化しやすいので安心です。

味が濃いと興味も出やすいのですが、ゴックン期は味付けは必要最低限でおさえます。要するに大人から見たら味のしない、ぬるい温度のお粥です。

赤ちゃんにとって、離乳初期のお粥は初めて口にするものです。最初は口まで持っていき、唇にふれることから始めます。赤ちゃんが口を開いたら、お粥を舐めたり食べようとあごを動かします。初日はそれだけで実際に食べるところまでいきつかなくても大丈夫です。

多くの赤ちゃんは最初の一口を簡単に食べることができないようです。しかし、赤ちゃんが嫌がるからといって、大人の味付けで調味料を使用したお粥を食べさせることはやめましょう。

離乳初期のゴックン期のお粥に求めることは、沢山食べやすいように味付けをすることよりも、離乳食を勧めやすくするように胃腸に刺激を与えない温度と、歯の無い赤ちゃんが口に含みやすい柔らかさです。

ゴックン期のお粥嫌い解決法

お粥を嫌がる時、赤ちゃん自身にスプーンを持たせながら食事をさせると食べる赤ちゃんもいます。赤ちゃん自身がお粥を口まで運ぶことは難しい月齢ですが、「自分で食べている」という気分になると、離乳食に興味をもつ場合があります。

器を変えたり、スプーンに乗せる量を変えたり、小さな変化で興味を持たせることが大切です。ママが一緒に食べたり、食べるふりをすると赤ちゃんも安心します。

他にも、機嫌が悪くなる時はぬいぐるみやパペットがスプーンを運ぶように見せたり、遊びを取り入れながらお粥が母乳やミルクに代わる離乳食だと気づかせていきます。

ゴックン期は栄養摂取はもちろんですが、母乳やミルク以外の食事に挑戦することが大切です。たとえお粥を嫌がっても、お粥を見て口をモゴモゴさせたり母乳やミルク以外の食事だと知ることが大切です。

ゴックン期に赤ちゃんがお粥を嫌がっていても、無理に口に入れたり飲み込ませることは不要です。最初は、お粥の乗ったスプーンを口元に運ぶ動作を見せていくだけでも進めましょう。

離乳食のお粥は、離乳完了の時期まで柔らかさに変化があるだけで、長く与えるメニューです。ゴックン期で嫌がっていても、お粥をメニューから外すことは避けます。

ベビーフードでお粥に変化

キューピーベビーフード・かぼちゃとさつまいも

ゴックン期に離乳食が進まず、どうしても離乳食のお粥が食べられない時は、離乳食を初めて1ヶ月ほどしてから野菜や果物のペーストを添えてみましょう。

果物とお粥の組み合わせは、大人ではあまり見られませんが、離乳食ではよくあるメニューです。ただし甘みが強くならないよう、少量控えめに使用します。

離乳初期のゴックン期に与えて良い野菜や果物は限られています。必ず加熱して、少量混ぜます。ゴックン期に与えることができる果物は、バナナ・リンゴ・メロン・ブドウ・桃などです。どれも皮や種を取りのぞいて加熱してペースト状にします。

ベビーフードでも野菜や果物のペーストが作られています。手作りにプラスしても、味覚や食感に変化を与えることができます。

離乳初期はすりおろしたり、つぶしたりと食材に手間をかけることが大変です。手作りのお粥を作ることがベストですが、場合によってはベビーフードを加えることでママの負担を軽くします。

色々と手作りで試したお粥を、赤ちゃんが受け入れてくれない時は、ベビーフードの果物や野菜のペーストを加えて、ママが離乳食作りの息抜きをしてください。

ゴックン期のお粥に加えるベビーフードはごく少量です。密閉して冷蔵保存しやすい瓶タイプが便利です。瓶は離乳食の材料を保管したり、外出時には離乳食やお菓子を入れて再利用できます。

\ Pic Up /