水分不足の危険信号!

赤ちゃんの体の水分量

水分量

赤ちゃんの体は80%が水分です。だから水分が足りなくなると、一気に弱ってしまいます。

大人も体の60%は水分ですが、赤ちゃんは体が小さいので水分が減った時の体力維持が、大人よりもできないと考えてください。

例えば、ママと赤ちゃんが2人で炎天下の中をベビーカーで移動したとします。それでも、ベビーカーに乗っているだけの赤ちゃんのほうが先にぐったりしてしまうんです。

暑さで喉が渇いたとき、パパやママが大丈夫だから「赤ちゃんも大丈夫だろう」と思うのは、とても危険なのです。

1日に必要な水分量

赤ちゃんが1日に必要な水分量は、大人以上です。体重1kgあたりに必要だと考えられる水分量は、大人の3倍とも言われています。つまり単純に、大人がコップ1杯の水分が必要な時、赤ちゃんはコップ3杯もの水分が必要です。

新生児が1日に必要な水分量は500mlペットボトル1本分と考えてください。生後3ヶ月では800ml程度、生後6ヶ月では1000ml程度です。これは飲料だけでなく、母乳やミルクも含まれる水分量です。

一方、体重10kgまでは、1kgあたり100mlと概算するという計算方法もあるそうです。この場合も生後1ヶ月の赤ちゃんは3~5kgが平均体重ですから、500mlは必要だとわかります。

気温の高いときや、発汗量が多いとき、発熱や下痢で水分が多量に失われているときは、この基本量よりも水分が必要になる場合もあります。1日に必要な水分量はただの目安です、もっと必要だと感じたら追加してあげましょう。

水分不足はどのくらい危険なの?

水分不足といっても「喉が渇いた」と感じる程度なら、大人は水分不足で危険を感じません。喉が渇いても、ちょっとくらいは我慢してしまいますね。

でも、大人だって我慢し過ぎるとクラクラしたり、口が乾いてくることがあります。もっと我慢すると立っていられなくなります。大人でも、水分不足に対しては我慢の限界があるのです。脱水症状が進んで点滴治療や入院治療もありえます。

ということは、赤ちゃんは限界点までの距離がもっと短いと思ってください。「なんだか喉が渇いていそう」「そういえば何も飲ませていない」と気付いたら、すぐに対応してあげてください。

大人に関しては脱水症状がおこると「ひどくなると点滴や入院も考えられる」などと話しますが、赤ちゃんに関しては違います。体力の少ない赤ちゃんの脱水症状は、命にもダイレクトに関わってしまうので「ひどくなると命に危険がある」と言っても過言ではありません。

こんなときは緊急サイン!

こんな症状があったら、水分不足からくる脱水症状の危険があります。実際に症状が現れた時に、すぐに水分不足や脱水症状を疑えるように、パパやママの知識を増やしてください。

泣き声が弱々しい

脱水症状泣き声の変化は、普段から見ているパパやママだからこそわかる症状です。不機嫌なわけではなく、水分不足で困っている場合もあります。

泣き声に力がなくて顔も疲れているようなら、泣く体力も残っていない脱水症状が心配です。

脱水症状が進むと、泣いているようで不機嫌なのに、涙が出てきません。これは、体内に保持されている水分が激減しているからです。

涙も出ない状況は緊急を要します。慌てて水分を摂らせても、涙がすぐに出るわけではありません。家庭での処置だけでは足りないと判断してください。

発熱など、他の病気症状と並行して起こると、「体調が悪いからこんなに不機嫌なのかな?」と思ってしまいます。そんな時は、体内の水分不足も疑ってください。

高熱が続いている

高熱が続いている時は、常に水分が蒸発していると考えてください。体が熱いと、体内では熱を外に放出しようとします。熱を放出するために、体内の水分に熱をもたせて蒸発させるのです。

乳幼児が発熱をすると、たくさん汗をかきますね。これは熱を外に放出しようとするからです。

熱とともに放出される水分が多いほど、体内の水分量が減少します。だから発熱が続いている時は、イオン飲料など素早く体内に吸収される水分を勧められるのです。

発熱時間が長いほど、水分不足が長引きます。高熱が続く時は、熱症状とセットで脱水症状を予防してください。もしも発熱が続いて、ぐったりしたら放出されている水分が、摂取量よりも多くなっている可能性もあります。

症状が進むと、赤ちゃん自身で水分補給できなくなります。医師の診断が遅れると命にも関わるので、発熱時の水分不足はとても危険だと覚えておきましょう。

肌の表面がカサカサ

赤ちゃんは体の80%ほどが水分ですから、「みずみずしい肌」というイメージもありますね。この肌がカサカサしているということは、体内から蒸発させる水分が無くなってきているということです。

赤ちゃんの肌のみずみずしさは、表面を潤すだけでなく体の中が潤っているからこそ、あらわれる肌症状です。

どれだけ深刻化というと、干ばつの続く土地では地表の水分が全くないので地面にひび割れができますね。人間の肌もカサカサになるのは、肌表面が干ばつ状態だと考えてください。

熱い季節のお出掛け時、肌の表面がカサカサし始めたら要注意です。日陰に避難させてよく様子を見てください。唇も乾いていたら、水分不足が進んでいる可能性が高いです。

体内の水分が減少しているので汗も少なく、赤ちゃん自身で肌表面を潤すことは困難です。

排尿が少ない

排尿が少ないのは、体の中に水分が豊富に無いからです。特に発汗量の多い夏や、汗をたくさんかいた後は一時的に水分が減るので、おしっこの量が減って、濃い色になりがちです。

排尿が少ない時は、そのぶんの水分補給をする必要があります。日中、6時間以上おむつが濡れない時は、ちょっと心配です。

目がくぼんで唇が青白い

顔色や唇の血色がなく、青白い色をしている状態をチアノーゼと呼びます。元気がない赤ちゃんの目がくぼんでいたり、目の焦点が合わない様子なら緊急を要します。

時間に関わらず、救急外来で医師の診断を受けてください。目がくぼむまでには、他の症状もあらわれている可能性があります。水分補給の回数や量だけでなく、赤ちゃんの脱水症状のサイン、食欲や表情も見てください。

声をかけても反応が薄い

高熱赤ちゃんに声をかけても反応が薄く、ボーッとしている。遊びに夢中になっているわけでもないのに、名前を呼んでも振り向くこともしない場合は、体力が一時的に低下している状態も考えられます。

高熱が出た時にボーッとしてしまう赤ちゃんもいます。同じように水分不足から脱水症状になると、ボーッとして周囲に反応を示さなくなるケースがあります。

表情や顔色、唇の状態を見てください。血色がよく食欲もあって、おもちゃを見せたら反応して動き始めれば、のんびりしていただけかもしれませんが、なんの反応も示さずうつろな表情になって唇の色が悪い、カサカサしている時は脱水が心配です。

赤ちゃんの場合、脱水や体力低下に気がついてから処置までの時間が長いと、もともと体力が少ないので大人よりも我慢が続きません。もしも、パパやママが「この状態は脱水かわからない」と悩んですぐに判断できない時は、救急で必ず診断を受けてください。

詳しくは「脱水症状」のページを読んでください。→e-育児「脱水症状」