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ゴックン期の魚

離乳食はじめての魚には、アレルギーの心配が低くて高タンパク低脂肪の真鯛がおすすめです。

くるまって寝る赤ちゃん

2020/12/19

離乳食を始めたばかりのゴックン期に食べることができる魚、まだ食べることができない魚をわかりやすく説明します。離乳食はじめての魚には、アレルギーの心配が低くて高タンパク低脂肪の真鯛がおすすめです。

ゴックン期に食べる魚

真鯛

離乳食

真鯛(まだい)は低脂肪でふっくらした身が、ゴックン期の赤ちゃんにもおすすめです。アレルギーの心配も低い食材です。スーパーで見かける鯛は主に真鯛です。天然魚は高級で、手ごろな価格で販売されているのは養殖です。

養殖の真鯛のほうが脂質やビタミン類は豊富です。ビタミン類は特にビタミンB1とビタミンDが豊富です。ビタミンB1は炭水化物が赤ちゃんの体内でエネルギーに変換するときに必要です。ビタミンDは丈夫な歯や骨をつくるお手伝いをします。これから歯が生える離乳期の赤ちゃんには摂ってほしい栄養素です。

離乳食で初めての魚には鯛がおすすめですが、最初は舐める程度しか食べないのでお刺身を加熱して調理するか、パパやママの切り身を少しとって調理します。離乳食初期はパサつきが食べにくいので、とろみや水分を足します。

ひらめ

真鯛に挑戦して慣れたら、ひらめもゴックン期に挑戦できる魚です。食感も淡泊で、くせがないので魚臭さを気にせず食べることができます。

ひらめはアミノ酸スコア100なので必須アミノ酸がバランスよく豊富に含まれます。ビタミンB2、ビタミンD、ビタミンEも豊富です。ビタミンEは抗酸化作用があり、赤ちゃんの細胞組織を守り成長を促します。大人の女性もビタミンEが不足すると生理不順や生理痛になりやすいので、ひらめは赤ちゃんだけではなくママにもおすすめで。

かれい

かれいは、ひらめ以上に低カロリーでコラーゲンが豊富な魚として有名です。年間を通してスーパーでも購入しやすいのでメニューに加えると便利です。低脂肪ですが、ひらめ同様に良質なたんぱく質を含むので、ゴックン期の赤ちゃんの離乳食にも適しています。

ただ鯛と比べるとアレルギーが気になるので、鯛から挑戦したほうが安心です。かれいは体調の良いときかゴックン期の終わり頃からの挑戦でもよさそうです。かれいは骨が厄介なので、ゴックン期の赤ちゃんに食べさせるときは加熱後に骨を取り除いてからすりつぶします。

ゴックン期に避けてほしい魚

鱈(たら)

鱈は白身魚で食べやすいのですが、実はアレルギーの心配がある魚です。鯛と同じように食べやすいので離乳食が始まるとすぐに与えたくなりますが、ゴックン期はまだ避けてください。生後9ヶ月頃のカミカミ期から食べさせてください。

離乳食を卒業してからは、抗酸化作用のあるセレンも含まれる鱈は子どもの発育をサポートして、生殖機能や筋肉の発達に効果的な魚です。

鮭は身が赤いけれど白身魚の仲間です。身が赤いほど栄養価が高いのはアスタキサンチンという赤い色素がビタミンEよりも高い抗酸化作用を持っているからです。そう考えると赤ちゃんの離乳食にも取り入れたいのですが、鮭は脂肪も多いのでゴックン期の赤ちゃんには負担がかかります。

秋刀魚(さんま)

秋刀魚はアミノ酸スコア100の良質なたんぱく質と、ビタミンDが豊富です。でも、焼くと脂がのっていることがわかるように脂質が多めなので、離乳食初期のゴックン期の赤ちゃんには負担が大きいので控えます。

鯵(あじ)

鯵は塩焼きや南蛮漬けなど調理方法も多く、EPAやDHA成分が豊富で大人にはおなじみの魚ですが、離乳食初期のゴックン期には脂質が多いので避けます。手づかみ食べができるようになる後期になれば、つみれやハンバーグにして食べさせることができます。

鯖(さば)

鯖は青背魚のなかでもアレルギーが心配される魚です。離乳食として食べるのは、後期か~完了期に様子をみながらにしましょう。

栄養素としては脳の働きを活発にするEPAとDHAが豊富です。細菌が発生しやすいので鮮度の高いうちに食べることが大切です。

鰤(ぶり)

鰤は脂質が多いので、ゴックン期はまだ食べることができません。カミカミ期になれば食べることができますが、それでも最初の下ごしらえで湯にいれて余分な脂を落としたほうが食べやすくなります。ちょっとクセがあるので濃い味付けのできない乳幼児期は嫌がることもあります。

鰆(さわら)

鰆は白身魚ですが、鰯(いわし)よりもDHA成分が多く含まれているうえに、皮膚を健康に保つカリウムとビタミンB1も豊富です。ふっくらしている腹部分は脂質が多いので、真鯛やひらめをゴックン期に食べてから、徐々にモグモグ期に食べる順番がおすすめです。

ゴックン期は煮魚が基本

離乳食初期のゴックン期は、食べることのできる魚も少ないのですが基本は煮て、中までしっかり加熱して食べます。パサついたら、とろみをつけると飲みこみやすくなります。

お粥が好きな赤ちゃんなら、すりつぶして10倍粥に少量入れることもできます。さつまいもやかぼちゃと合わせると風味が変わります。でも最初は赤ちゃんのアレルギーや体調をチェックしたいので、魚単品の調理でチャレンジしてください。

ゴックン期は離乳食をスタートしたばかりなので、真鯛・ひらめ・かれいをクリアしなくても問題ありません。ゴックン期から食べることができる魚でも、モグモグ期や離乳食後期になってからチャレンジしても大丈夫です。

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