離乳食の基本用語

赤ちゃんの離乳食の基本用語をやさしく説明します。はじめての離乳食作りで、雑誌やインターネットの離乳食メニューの作り方が理解できないとき、いまさら聞けない用語が出たときの参考にしてください。

10倍がゆ

10倍がゆ離乳食でよく聞く10倍がゆは、ゴックン期に挑戦するおかゆです。10倍というのは、米1に対して、水10で作るという意味です。例えばモグモグ期頃に挑戦する5倍がゆは、米1に対して、水5の割合です。

離乳食初期の赤ちゃんは、お米のツブツブ感があると飲みこみにくいので10倍がゆは、ほとんどペースト状に近いおかゆです。離乳食が進んでも、体調の悪いときや口内の吹き出物や唇に傷ができて食事しにくいときは、10倍がゆに戻す日もあります。

だし

離乳食で使うだしは昆布や鰹節、野菜をじっくり煮込んでからこしたものです。辛み成分のあるものや味の強い市販のだしは、赤ちゃんの胃腸に負担をかけます。余計な調味料や人工甘味料をさける離乳食では、食品の自然のうまみを利用するだしが活躍します。

もしも、だしを手作りしないときは赤ちゃん専用の、離乳食向けのだしを購入してください。

とろみ

とろみは、歯や飲みこむ力が未発達な赤ちゃんが、離乳食の食材を食べやすいようにするワザの1つです。米はもともとの粘り気やとろみがあるので不要ですが、ゴックン期からとろみが活躍します。

離乳食のとろみを片栗粉で作る場合、基本は片栗粉1に水2の割合です。「とろみをつけて完成」といったように大まかな説明のときは1:2を参考に調理してください。片栗粉は熱で固まるので粉のまま入れるとダマになります。先に水で溶いて、火を止めた状態で加えて混ぜてください。混ぜた後に加熱すると、とろみが増します。

とろみ作りが苦手なママは、水溶き不要の片栗粉も活用してください。とろみのついた離乳食は冷めにくいので、食べる前に熱さチェックも忘れずに。

白湯と湯冷まし

白湯(はくとう)は沸騰させて何も加えていないお湯のことです。湯冷まし(ゆざまし)は沸騰させてから冷ました湯のことです。どちらも赤ちゃんの胃腸に優しいので、離乳食期の水分補給におすすめです。

ただ、離乳食でほうじ茶やベビー飲料に慣れてしまうと、味のしない白湯と湯冷ましを飲みたがらない赤ちゃんもいます。口内の洗浄にもなるので、基本の水分補給として飲ませたい飲料です。

すりつぶし、すり流し

すりつぶしは食材をすり鉢にいれて、すりこぎやスプーンでギュッと押しつぶすことです。ゴックン期は固形食材を食べることができないので、すりつぶして飲みこみやすいようにします。

すり流しは、すりつぶした食材をだしでのばす調理方法です。白身魚や鶏ささみなど、加熱するとパサパサしやすい食感の食材に使います。だしの量でスープっぽくもなります。

ひたひた煮

ひたひた煮は、鍋にいれた食材の上部が少しだけ出るような状態です。食材が湯の中で動きにくいので、煮崩れしやすいカボチャなどに使う調理方法です。煮崩れとは、食材が煮込みすぎて崩れてしまうことです。

湯通し

湯通し(ゆどおし)は調理前の下ごしらえに、よく使われます。食材を茶こしなど網状のものに入れて、その上から沸騰させたお湯をかけて、すぐに取り出します。

湯通しすることで余分な塩分や脂を流すことができます。表面が熱湯殺菌できるので高温多湿シーズンに活用できますが、熱湯を使うのでヤケドには気をつけてください。

さらす

離乳食の作りかたで「ゆでた後、水にさらす」という説明書きがあったら、ボウルにたっぷりの水をいれて食材をひたしてください。主にホウレンソウや小松菜など葉もの食材に使われ、アクを洗い流して熱による変色を防ぎ、葉の色を鮮やかに保つ効果があります。

ゆでた葉ものは熱いので、ひたしたボウルに流水を流しいれると冷めやすくなります。熱がとれたらザルで水切りします。

離乳食にもつかう鶏レバーをさらす場合は、余分な血をとりのぞく目的です。

ゆるめる

離乳食の作りかた通りに進めても、食材によっては固めの仕上がりになってしまったとき、食材をすりつぶしたらパサパサになったときに、だし等の水分を少量ずつ加えることを「ゆるめる」と言います。

素揚げ

素揚げ(すあげ)とは、食材に衣をつけずにそのまま揚げることです。油の吸収率が低いので、消化機能が未発達な赤ちゃんの離乳食におすすめの揚げかたです。食材をそのまま揚げるので、表面の水分をキッチンペーパーなどで吸い取ってから調理すると油ハネが少ないです。

揚げものをするときは、赤ちゃんが近寄らないように十分気をつけてください。調理したあとの熱い油も、手の届く場所に放置しないことが鉄則です。

そぎ切り

そぎ切りは、離乳食だけではなくパパやママの食事を作るときにも活用できる包丁テクニックです。

少量しか食べない赤ちゃんの離乳食では、鶏ささみや刺身を切るときに使う切りかたで、包丁を斜めに倒しながら、手前(ママの体のほうに)引きながら切っていくことです。

そぎ切りのメリットは、厚みのある食材の切り口をボロボロにしにくい切りかたで、切った面が大きいので加熱時に熱が通りやすいことです。加熱をしっかりしたい離乳食で活用してください。

石づき

石づきとは、椎茸などキノコ類の根っこ部分の硬いところです。原木や土についている部分で食べにくいので切り落とすことがほとんどです。離乳食でも、かたい石づき部分は除去して調理します。

落としぶた

離乳食の調理説明で「落としぶたをして煮込む」というのは、食材を入れた鍋よりも一回り小さいサイズのふたをすることです。家庭にあるものではキッチンペーパー、アルミホイルをサイズに切って中央に十字の切り込みをいれて鍋ぶた代わりにします。わざとクシャクシャにして開いて使うと、デコボコ面でアクをキャッチしやすいのでおすすめです。

落としぶた用のアイテムは、市販の商品にもあるので頻繁につかうときは活用してください。落しぶたを取るときは、下の鍋に熱がこもって一気に湯気があがることがあります。手指のヤケドに気をつけてください。