赤ちゃんの背骨

大人の背骨赤ちゃんの背骨は、大人とは違います。ママやパパの背骨はS字カーブと呼ばれる英文字の「S」のようになだらかにカーブしています。

大人の背骨のカーブ部分は首と腰です。カーブは骨の歪みではありません。逆に体重を支える部分が分散されて体に負担をかけないようになっているので人間の体を支える役割としては効率の良いカーブだと考えられます。

赤ちゃんの背骨は、Cカーブと呼ばれます。英文字の「C」のように丸まっています。生後間もない赤ちゃんを横から見ると、背中は丸まっています。これがCカーブです。ママのお腹の中でも赤ちゃんは丸くなっています。背中を丸めて足も伸ばさない、この姿勢がCカーブの始まりです。

赤ちゃんの背骨は大人の背骨と違うために、ママが心配するかもしれません。でも、これにはちゃんとした理由があります。

赤ちゃんの背骨がCカーブからS字カーブへ変化するりゆうと過程、Cカーブの背骨に矯正は必要なのかを紹介します。

赤ちゃんの背骨の変化

赤ちゃんの背骨の変化赤ちゃんの背骨はCカーブからS字カーブへ変化していきます。それにはS字カーブの持つ首のカーブと、腰のカーブを作る必要があります。

赤ちゃんは生後3ヶ月頃に首がしっかり座ってきます。自分の向きたい方へ動かすようになると首の骨や筋肉が発達します。この時に背骨の首部分に負担がかからないようにカーブができ始めます。

生後6ヶ月頃にお座りし始めると、首と同じように腰のカーブができ始めます。この時に完全なカーブが、すぐにできるわけではありません。はいはいや一人歩きなどの運動を経て、だんだんとS字カーブが確立します。

新生児やねんねの多い赤ちゃんは、眠ることが多いので背中に重みが集中しやすくなります。背中がCの字になっていると負担が分散されます。そして一人歩きをするようになると更に腰への負担ができるので新たにできる腰のカーブが役立ちます。

このように、赤ちゃんの背骨がCカーブからS字カーブへと変化するのは、様々な成長に合わせた意味のある変化だと分かります。

S字カーブと歪みの違い

成長しても背骨はS字カーブです。これはカーブがあるために上半身を支える負荷が分散されると言われています。

背骨が真っすぐではないと姿勢も悪いのでは・・と言い割れることがありますが、これは背骨のS字カーブではなく背骨の歪みを指しています。

人間の体を横から見ると、背骨は縦にS字に見えます。これは骨の歪みではありません。しかし、人間の体を後ろから見て背骨が左右に湾曲を描いていると、背骨に歪み(ゆがみ)がある可能性があります。

例えば左右の肩甲骨(けんこうこつ)の位置が平行じゃなかったり、腰骨の高さが違ったり、本来のS字とは違って背中を後ろ正面から見た時の左右のバランスが悪いことが歪みです。

背骨の左右の歪みは矯正できる場合が多いのですが、矯正しても体を横から見ればS字カーブが正常です。ですから背骨のS字と背骨の歪みは別問題と考えてください。

背骨に良い抱き方

赤ちゃんの背骨に悪い抱き方は、背骨に負担がかかるような抱き方です。赤ちゃんんの場合は抱っこすると背骨が曲がる状態で気持ちよく眠ります。

縦抱きでも赤ちゃんは顔をママにくっつけるのに背骨は軽く曲がっています。少し大きくなって2歳頃になっても縦抱きでは、やはり背中が丸みを帯びています。

横抱きでも頭部とおしりを手で支える状態で鏡の前に立つと、赤ちゃんの背中は丸みを帯びているのが分かります。これは赤ちゃんにとって、丸みを帯びる程度の状態が正常だからです。

赤ちゃんの背骨は丸みを帯びた状態で抱っこします。無理に伸ばさず自然な丸みを支えてあげましょう。ただし、赤ちゃんは上半身の支えが不安定なので急に反り返ることがあります。必ずママの手を上半身に添えてください。

赤ちゃんの背骨矯正は必要?

赤ちゃんの背骨はCの字が普通です。医師から治療の必要があると診断されない限り、生まれて間もない赤ちゃんの背骨を、Cカーブから真っすぐに強制する必要もありません。

新生児を見ると、手足も曲げて全ての部分に丸みを作って眠るのが分かります。これが赤ちゃんにとってベストな体勢なのです。真っすぐに体を伸ばすのは、嫌がったり泣いて力を入れた時であって心地よいと感じる体勢ではありません。

ベビーマッサージや体操で一時的に足や腕を伸ばすのは筋肉が心地よくなります。でも矯正として常に伸ばす必要は赤ちゃんには不要です。背骨も成長途中です。過度の矯正が逆に成長の妨げにならないように気を付けてください。

特にねんねの多い赤ちゃんは好きな姿勢や寝方があります。ここで背骨を伸ばそうとしたり向きを変えさせると、赤ちゃんにとっては寝心地が悪い上にストレスです。気になる時は先ず、検診で相談して医師の判断を仰ぎましょう。