赤ちゃんのしつけについて考える

赤ちゃんのしつけについてもう一度、家庭で考えてみましょう。言葉が通じない赤ちゃんへのしつけは必要?そもそもしつけとは何を目的として、どうすることなのでしょうか。

赤ちゃんが主役のしつけ

赤ちゃんしつけとは、赤ちゃんがどう考えて行動していくべきかを覚えてもらう段階で、ちゃんと判断して行動できるように親が手助けすることと考えられます。

本来の主役は赤ちゃん自身であり、いずれは保育園や幼稚園で親の手助けなしに行動することになります。その時に、周囲のお友達と仲良くしたりマナーを守るなど道徳的な考えを理解できるようにベースを作ることも親や周囲ができるしつけです。

ところが、実際には親の考えを押し付けてしまうことがしばしば見られます。もちろん大人の考えは間違っていないことがほとんどですが、これでは赤ちゃん自身が判断したり考える機会を失ってしまいます。

赤ちゃんの成長過程では赤ちゃん自身が主役です。成功や失敗も全部含めて、親が陰でサポートしてあげることもしつけの1つです。親がかじ取りをしてしまうと、赤ちゃんは楽かもしれませんが無力感が増えることも心配です。

赤ちゃんを主役にすると、親は忍耐力も必要です。親が主役になればもっと気楽で思いのままに進めることができますが、赤ちゃんの成長を考えてじっくり腰を据えていきましょう。

しつけよりも信頼関係を優先

抱っこ赤ちゃんをしつける前に、親子の信頼関係についても考えてみましょう。例えば大人同士でも信頼関係が成り立っていないのに考えを押し付けたり、自分の考えと違うことに対して怒っても不快感が増します。

同じ内容でも、知らない相手から言われるのと信頼している相手から言われるのでは受け取りかたも違います。赤ちゃんと親の関係も同じように考えたいです。

しつけをする前に、赤ちゃんに信頼してもらいましょう。親子の信頼関係がなりたてば、赤ちゃんにも気持ちがもっと伝わりやすくなるのではないでしょうか。

言葉のキャッチボールができない赤ちゃんとどうやって信頼関係を築くのか疑問になるかもしれませんが、赤ちゃんをだっこしたり見つめあったり、授乳やおむつ交換をしていくことで親子の信頼関係が築かれています。

考える時間をつくる

赤ちゃんは言葉を上手に伝えることができなくても一生懸命考えています。大人にとっては簡単なことでも、赤ちゃんは大きな選択肢に迷っていることがあります。

すぐにできなくても考える時間が必要です。例えば離乳食を上手に口まで持って行けずに、床に落としてしまうこともあります。そんな時は叱らずに考える時間をつくってみましょう。どうやったら離乳食を食べることができるのかを、赤ちゃんが考えて学んでいくことが大切です。

食べ物を落としてしまったら「落としちゃダメ!」とすぐに叱らずに、「拾おう」と赤ちゃんが考えるように道筋をつくります。ママが落とした食べ物を拾ってみせるのも、赤ちゃんにとってはお手本です。

遊んで食べ物を床に落としてしまうことと、上手に食べることができずに床に落としてしまうことでは親の対応も変えるべきです。そう考えると、やみくもに叱ることで赤ちゃんの考える時間をなくさないようにしたいものです。

高圧的な態度に気をつけて

怒るママ赤ちゃんをしつけることは大切なことだと思うほど、力が入って高圧的な態度や強い口調になってしまうことがあります。でも、赤ちゃんに恐怖心が芽生えてしまうと、そこから先は「怒られないように○○する」といったように、親の顔色をうかがって行動するようにならないか心配です。

強い口調でしつけるのは、怪我や事故に繋がるような二度と繰り返してほしくないケースです。高圧的な態度や口調は、危険を伴うことに対する注意で活用して、日常化しないように気を付けたいです。

赤ちゃんの立場になってみる

離乳食赤ちゃんも今はとっても小さくて言葉すら上手に話すことができませんが、1人の人間です。いずれは自分で物事を考えて判断して行動できるように、今は失敗も多いけれど尊重しながら接してあげたいです。

赤ちゃんが失敗したり立ち止まったときは、赤ちゃんの立場になって考えてみると、どうしてそうなったのか見えることもあります。気持ちを理解するともっとサポートして導く方向もわかるし、目的もなく叱ることも減ります。

「こうしたかったんだね」と同じ立場になることは、より強い信頼関係をつくることにもなります。ただ叱るだけなら簡単ですが、せっかく子育てをするのなら信頼関係のあるしつけを目指したいです。

そうはいっても、いざ実践するのは簡単なことではありません。「しつけ」という言葉に縛られたり、イライラやプレッシャーを感じてしまうときは休憩のサインです。しつけはお休みして、とにかく赤ちゃんと笑顔で過ごすことを優先してみましょう。親子にとって、しつけが辛く苦しいもにならないことが1番大切なことだと感じています。