ダニから赤ちゃんを守る

ダニはどこにいるの?

・餌になる皮脂や髪、汚れの停滞しているところ。
・風通しが悪く、物が移動しないところ。
・湿度があって気温の高いところ。

ダニ

夏はダニが発生しやすい季節です。普段あまり換気をしない部屋、毎日ジャブジャブ洗うことの難しい布団やカーペットはダニの温床になりがちです。

ダニはとても小さな生物です。世界中で何万種類ものダニが生息していますが、大きくても1cm。私たちの周りに生息するダニは小型で、簡単に発見しにくいダニばかりです。

ダニは1ヶ月程で卵をふ化させて増えていきます。この時、卵は簡単に掃除されないところに産み付けます。ねんねの多い赤ちゃんのベビーベッドは、ダニの卵のふ化に好都合です。

赤ちゃんは汗っかきで、お昼寝だけでも汗を大量にかきます。湿気の多い布団もダニの住みやすい場所になります。そしてダニは2~3ヶ月で死にますが、その目に見えないほど小さな死体はハウスダストの原因になります。

どんなダニがいるの?

私たちの周りには、目には見えないほどの小さなダニが何種類も生息しているそうです。目に見えないぶん、掃除や換気をしにくい場所は要注意です。

家に多くいるダニを紹介します。ダニは私たちの皮膚をさして吸血したり、体液を吸います。赤ちゃんは布団やカーペットに触れる時間が長いので、症状を見つけたら早く対応して被害を抑えてあげましょう。

ヒョウヒダニ

ヒョウヒダニは、布団等の寝具カーペットに多く生息します。別名を「チリダニ」と呼び、体調0.5ミリ以下の肉眼では発見しにくい小さなダニです。

ヒョウダニのえさになるのは、私たち人間のフケや皮脂、垢です。特にフケを好んで食べると言われています。枕カバーに落ちたフケをそのままにするのは、ヒョウヒダニにエサを撒いているようなものです。

ヒョウヒダニは死体や糞もアレルギーの原因になります。赤ちゃんは小児ぜんそくを引き起こすことがあります。小児ぜんそくやアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎はヒョウヒダニが原因になりやすいので注意してください。

ヒゼンダニ

ヒゼンダニは寝具類を介して感染していくダニで、皮膚の中に侵入して痒みをひきおこします。

ちょっと想像しにくい話ですが、皮膚の中にトンネルを掘って、角質層の中で繁殖してしまいます。つまりヒゼンダニに1度感染したら、早めに駆除しないと繁殖してしまうというわけです。

ヒゼンダニは老人ホームや保育園でも流行することがあります。ヒゼンダニの症状で有名なものは疥癬(かいせん)です。角質層に侵入され、皮膚が赤くなり痒みがでます。

疥癬は皮膚科で治療します。やっかいになるとノルウェー疥癬という症状があります。ノルウェー疥癬は通常よりも多い数のヒゼンダニに感染してしまい、皮膚が牡蠣(かき)の殻のように盛り上がります。

ツメダニ

ツメダニは、コナダニやチリダニをエサとしますが、まれに人間も刺します。吸血ではなく体液を吸います。

ツメダニは新築5年以内の畳やカーペットで発見されますが、夏の発生が多く、刺されてもすぐに症状が出ません。遅い時は1~2日後に痒みや腫れがでます。

コナダニ

コナダニは主に食品に混じって生息します。梅雨や夏のじめじめした季節に、開封済みの小麦粉や菓子類を放置しすぎるとコナダニが発生します。ただ、目視では確認できないため気が付かれないことがほとんどです。

コナダニの混じった食品を食べてしまっても、害はないそうです。でも、コナダニを捕食しようとツメダニが発生したら、人間にも被害が及びます。

粉類や乾燥した食品の保管には十分気をつけて、開封後は賞味期限に関係なく早めに食べるようにしましょう。

ダニは赤ちゃんを刺す?

ダニは赤ちゃんを刺します。刺すと言っても毒を持っているわけではありません。ダニは赤ちゃんの皮膚を刺して吸血します。

しかも赤ちゃんの肌は柔らかくて水分たっぷり、体は体温が高めです。これはダニにとって生息しやすい環境なので、赤ちゃんの肌はダニに狙われやすいと考えて下さい。

ダニに刺された肌は、真っ赤になったり痒みが続きます。ダニの特徴は、2度刺すことです。蚊は狙った部分を1回吸血するだけですが、ダニは2回刺すのが特徴です。

赤ちゃんのお腹、脇の下あたり、太ももは柔らかくて溝もあり、ダニが好む場所です。2ヶ所刺されていたらダニの吸血を疑ってください。

赤ちゃんの皮膚は薄いので、ダニに刺された後に赤みが目立ったり腫れることがあります。かき壊したり、むやみに触って傷つけないように爪は短くして清潔にしておきましょう。