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育児ママの痔を予防

産後の痔を再発させないように、育児中でもできる痔の予防対策を説明します。

赤ちゃんとパパとママ

2020/12/25

妊娠出産で痔に悩んでいませんか?恥ずかしくて我慢したり、治療を始めないことで慢性化させることが心配です。産後の痔を再発させないように、育児中でもできる予防対策を説明します。

育児中の痔はつらい!

育児中に痔になると、とても厄介です。いぼ痔になると、赤ちゃんを抱っこして座るだけでも、座面がかたいと激痛が走ります。

切れ痔では、お産の会陰切開の傷が治ったあとも、トイレに行くたびに痛くて、トイレに行くこと事態を我慢したくなります。

あな痔になると痛みに加えて発熱が伴うことも多くて、育児に支障をきたします。

赤ちゃんを抱いたり、同じ目線になる体勢をとることの多い育児では、痔の痛みはストレスです。しかも育児が始まると、なかなかママ自身の通院は困難です。

ママが通院したくても、赤ちゃんの授乳時間やお昼寝、ぐずりで予定通り進まないことも多々あります。

食物繊維を積極的にとりましょう

痔になる原因の1つは便秘です。特に慢性の便秘で、硬い便が多いと肛門が傷つきやすくなります。切れ痔は、硬い便が原因です。

切れ痔を予防するためには、硬い便をつくらないことです。水分を含ませて便を軟らかくし、大腸の動きを活発にして排便を促します。

特に育児中におすすめの食物繊維は、不溶性食物繊維(ふようせいしょくもつせんい)です。

不溶性食物繊維は、水にとけないので水分をしっかり吸収したまま排便されます。水分で便を軟らかくして、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を活発にします。

痔の予防に効果的な不溶性食物繊維が多く含まれる食品は、ごぼう・いんげん豆・きくらげ・さつまいも等です。

これらの不溶性食物繊維は、母乳育児の妨げにもならないので安心してください。

合わせて果物や海藻に含まれる水溶性食物繊維を摂ることもおすすめします。便が軟らかくなって肛門をするっと通るようになります。でも、水溶性食物繊維は食べすぎると下痢や腹痛をひきおこすこともあるので、少量から取り入れてください。

体を温めて肌を柔らかく

体を温めると肌が柔らかくなります。血行もよくなって肛門周辺の血流を促します。

育児中は赤ちゃんを抱っこしたままの体勢で長時間座ったり、肛門周辺がうっ血しがちです。

肛門周辺がうっ血すると、いぼ痔になりやすいので血行をよくすることが大切です。

育児中はお風呂でふくらはぎをマッサージしたり、下半身の血行を改善して皮膚自体を柔らかくしてあげましょう。

排便習慣をつくる

排便痛やタイミングが定まっていないと、いつのまにか便秘になってしまいます。

そのためには、毎日決まった時間に排便できるようにトイレに行くなど、毎日自然に排便できるよう習慣づけます。

便が出るまでトイレに長居するのも避けます。排便したくなったら、すぐトイレに行くようにしましょう。

排便は無理せず、我慢せず

我慢したり、力みすぎると痔を誘発します。短時間で力まず排便することが目標です。

我慢も禁物です。育児中は赤ちゃんを放っておけません。ママはトイレを我慢することが多々ありますが、それが原因で痔や膀胱炎(ぼうこうえん)にならないように気をつけたいです。

おしりをこすらず、優しくケア

痔を予防するときに間違いがちなのが、おしりのケアです。とにかく強くふいて、水分や汚れを残さないようにしがちです。実際は肌に負担をかけたり、潤いを奪ってしまうので強くする必要はありません。

実は肛門は自分で、抵抗力を持っています。ある程度の細菌に対しては自分で対抗できる自浄作用が働くのです。

ところが、清潔を心がけるあまりゴシゴシこすりすぎると、皮膚表面が傷ついて抵抗力が落ちてしまいます。

抵抗力が落ちると、痔になりかけたときに自然治癒しようと働く力も弱まります。細菌にも感染しやすくなります。

特に産後は会陰切開の傷も考慮します。石鹸でこすらずに、優しくお湯で流す程度でも充分汚れが落ちます。労わるようにケアしてあげましょう。

肌にやさしい生理用ナプキン

痔ができやすい人は、おしり周辺の肌荒れにも敏感になります。痔の症状によっては、下着や生理用ナプキンが当たるだけで痛みを感じます。

もしも痔になりやすかったり、肌かぶれに悩んでいるときは、生理用ナプキンも見直してください。

吸収力よりも肌にやさしくあてられるかどうかに注目します。痛みやかぶれが酷いときは、布ナプキンもおすすめです。産後や痔になりやすい肌には触れるものにも気を配ってみましょう。

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